MLB大谷翔平 帰国会見3
MLB・エンゼルスの大谷翔平選手(27)が15日、都内で記者会見を行いました。
以下、会見の主な一問一答
――大谷選手が目指す“1番”へどこまで近づいたと感じているか?
足りなかったと思うことはたくさんありますね。ただその目標に向かってレベルは上がったかなと自信をもって言えると思いますし、何を持って一番か、少し曖昧なところであるので、そこがまた良かったりするので、これからもそこを目指していきたいと思います。
――今季、技術的に改善した点は?
一番はフィジカルがしっかりしていたこと。技術ではないですけど、そこが一番技術に結びつく所なので、基本的にはしっかりとしたフィジカルがあることによって、出来る動きが増えてくるっていう所で言うと一番がフィジカルになってくると思います。毎年状態が良くても悪くても少なからず微調整は続けていくので、ピッチングに関してもバッティングに関しても、今年調子がいい時期でも微調整を繰り返しながらちょっとずつ良くなるっていうのが多かったかなと思います。
――今年の自分の中でのひらめきは?
カットボールは多めに投げていたんですけど、後半に入る中でスプリットとこの二つはすごく大きかったかなと思います。寝ている時とかにいけそうだなと出てきたりするのが、やっていて面白いというか次の試合でやってみようというのが一番面白いところかなと個人的には思っています。ふとした時にいけそうだなと思って次の日やってみたり、次の試合やってみようとキャッチャーと相談して試してみたりとかいう感じですかね。
――登板翌日に打者として出場した経緯は?
シーズンが始まる前から、そういう形になると決まっていたわけではなくて、自分が出られると思った試合は、監督とコミュニケーションをとりながらやっていこうとスタートして、思ったよりも出られるねという感じでシーズン通してできたので、それができるとわかったことが一番よかったことかなと、来年につながるところかなと思っています。
――来季、エンゼルス・マドン監督が外野での出場も検討していると言われているがどう考えているか?
マウンドを降りた後、今年も何試合か守りをしたりしていたので、それはその通りだと思いますし、あとはスタートから外野に行くっていうのは監督だけでなくて、GMがトップでチームを編成しているので、来年のチームのバランスによってかなと思いますけど、(外野が)できるというのがあれば一つ選択肢が増えるので、ゲームの後半は特に野手を使いたい場面であれば、他の選手を使いやすくなったりするかなと思うので、できるにこしたことはないかなと思います。
――今季、一番印象的な場面は?
DHを解除した試合が思い出というか大きかったかなと。個人的にもそうですし、今季最後まで戦い抜く中でのスタートの1試合として、みんなが不安なくスタートするためには重要な1試合だったと思うので、そこをバランスよくスタートできたのはすごく大きなことだったと思います。
――東日本大震災から10年。どのような思い?
何年たっても気持ちは変わらないですし、節目としてはひとつあるかもしれないですけど、僕も高校生だったので忘れることはないと思うが、出身の岩手だったり、近くで見てくれていた人たちは活躍を喜んでくれる人たちが多いので、すごく勇気づけられることもありますし、プレーを見てそういってもらえることが一番ありがたいことでうれしいことだと思いますし、そういう人たちが一人でも増えてくれたら、こちらとしてもやりがいがあるかなと思いますので頑張りたいなと思います。
――憧れの存在となった大谷選手から子どもたちへメッセージ
プレーする側としては、夢を与えようとか元気を与えようみたいなものは全く考えてないので、そう受け取ってもらえたらうれしいかなと思って毎日頑張ってますし、そう受け取ってくれるのはその人がそういう感覚を持っているからなので、そういう純粋な感覚があるのなら、それはそれで素晴らしいことですし、野球やっている子は特に、うまい選手を目標に頑張ると思うので、それに値するようなというか、目指されても問題ないような人間として、今後も頑張っていきたいなと思っていますし、そうなるように子どもたちのことも応援しています。
――野球少年・少女へのメッセージ
小学校・中学校で伸び悩むことは正直ないかなと。それは心の持ちようかなというか。「うまくなりたい」という気持ちがあれば、必ず伸びる時期なので、そう思うメンタリティの方が問題かなと思うので、高い目標を持って「こうなりたいなと」いう選手の目標みたいなものを持っていれば、必ず良くなるんじゃないかなと思っています。
写真:ロイター/アフロ