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箱根駅伝3区首位争いの舞台ウラ 青山学院大・太田蒼生が何度も横を見た理由とは?

2024年1月7日 18:01
箱根駅伝3区首位争いの舞台ウラ 青山学院大・太田蒼生が何度も横を見た理由とは?
駒澤大の佐藤選手(左)の動きを何度も確認する青山学院大の太田選手(右)〈写真:日刊スポーツ/アフロ〉
第100回箱根駅伝は、青山学院大学の2年ぶり7度目の優勝で幕を閉じました。

6日に放送された日本テレビ「Going!Sports&News」では、3区(21.4キロ)で逆転劇を演じた青山学院大学・太田蒼生選手(3年)が、駒澤大学・佐藤圭汰選手(2年)との激闘の裏側を明かしました。

駒澤大学の佐藤選手は、10000メートルで27分28秒50のU20日本記録保持者。戸塚中継所では、その佐藤選手を追って、22秒差の2位で青山学院大学3年生の太田選手がスタートしました。

「1年前から自分が走っている姿をイメージしながら練習をやっている。常に楽しみ、こういうレース展開になったらおもしろいなって想像、妄想をずっとやっていた」

そう振り返る太田選手は、序盤から学生トップランナーの佐藤選手を猛追。8キロ手前で追いつきます。そのまま6キロほど佐藤選手の後ろにつき並走すると、14キロ付近で太田選手が初めて前へ。その後は佐藤選手も抜き返すなど、駆け引きが始まります。

終盤、中継映像でしきりに映し出されたのは、太田選手が佐藤選手の方を何度も見るしぐさでした。

「(佐藤選手の)足の上がり具合、足の上がるスピード、ピッチをみていて、僕が追いついたときはまだリズムよく淡々と走っているように感じて、ペースも全く落ちなかった。後半にかけて、ちょっと足の上がりが鈍くなってきたポイントがあって、彼もきついんだなと」

すると迎えた残り3キロ付近で、かけていたサングラスを外しスパート。その際もしっかり横を見た太田選手は、「佐藤選手にもわかるようにのぞいたんですけれど、余裕を見せる精神的な駆け引きもありました」と振り返ります。

そのまま、太田選手は3区の日本選手最速となる59分47秒の記録で先着。1時間00分13秒の好タイムを出した佐藤選手と、歴史に残る先頭争いを演じました。

レース中に青山学院大学の原晋監督は「太田蒼生を全国に表現しよう!」と声をかけたとおり、100回目の箱根路に、記録と記憶を刻んでいます。

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