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青山学院大・原晋監督「準優勝でいいよ」と大会前の率直な思い 選手たちは「負けてたまるか」と力に変える

2024年1月5日 6:15
青山学院大・原晋監督「準優勝でいいよ」と大会前の率直な思い 選手たちは「負けてたまるか」と力に変える
青山学院大が2年ぶり7度目の総合優勝で原晋監督が胴上げ(写真:日刊スポーツ/アフロ)
1月2、3日に行われた第100回箱根駅伝で2年ぶり7度目の総合優勝を果たした青山学院大学。その快挙の裏には、原晋監督のある言葉があったことを日本テレビの取材で語りました。

「準優勝でいいよ」

これは原監督が大会直前の12月28日に選手たちへ伝えた言葉。

昨季は駒澤大学が学生駅伝三冠を達成し、10月の出雲駅伝と11月の全日学生駅伝も優勝。青山学院大学は本番が迫る12月初旬に、箱根メンバー16人中6人がインフルエンザに感染していました。そのチーム状況もあり、「現実的なことを考えれば、準優勝でも御の字だと。それが8割。2割はちょっと肩の力を抜いて頑張っていけば優勝があるよという思いで、そういう声をかけた」と理由を説明しました。

この言葉に、3区で区間賞を獲得した太田蒼生選手は「チーム全体的に肩の荷が下りた感じがあった。プラスで反骨精神というか、チーム全体としても、だからこそ優勝してやろうっていう思いがあった。チーム全体ですべてに対して『負けてたまるか』という感じで」と振り返ります。

すると今大会の作戦名である“負けてたまるか大作戦”の通りに選手たちは奮起。3区の太田選手が駒澤大学を抜き首位に浮上し、以降は一度も先頭を譲らず大手町のフィニッシュテープをきりました。

原監督の言葉を力に変えて、10区間中5区間で区間賞を獲得。2分以上更新する大会新記録で、100回目の箱根駅伝に青山学院大学の名を刻みました。