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早田ひな、負傷抱えながらも戦う原動力「一人でも前を向いてもらうきっかけに」 全日本7大会連続4強入り 3連覇へあと2つ

2025年1月25日 16:01
早田ひな、負傷抱えながらも戦う原動力「一人でも前を向いてもらうきっかけに」 全日本7大会連続4強入り 3連覇へあと2つ
7大会連続ベスト4進出を決めて笑顔の早田ひな選手(写真:松尾/アフロスポーツ)
◇天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会(25日、東京体育館)

女子シングルス準々決勝では、3連覇を狙う早田ひな選手が芝田沙季選手に4-1(11-5/11-7/12-10/8-11/11-5)で勝利し、7大会連続の準決勝進出が決定。試合後には負傷を抱えながらも戦う原動力について思いを明かしました。

準々決勝は、前日に木原美悠選手を破った芝田選手に、序盤から3ゲームを奪うなど、試合を優位に展開。「状態としてはいい感じに戻ってこられたので、今日は試合だけに集中できたかなというふうに思いますし、芝田選手は毎年のように上がってくる選手でしっかり実力を持っている選手なので、要点だけしっかり押さえて試合にはいっていったんですけど、今日は頭がよかったかなと思います」と振り返りました。

また、パリ五輪で負傷した左腕の状態について聞かれると「今試合した直後なのでアドレナリンが出ちゃってるのでわからないんですけど、年末から復帰させていただいて、基本的に1日1試合、多くても2試合とかでしか試合をこなしていないので、こんなにコンスタントに数日間で試合をこなすということ自体が初めて。自分としては本当に昨日の2試合目くらいから“未知の世界”だった」と語ります。26日の準決勝へ進み、「明日ももちろんできたらうれしいですし、できるようにいろんなケアをしていきたいと思います」と話しました。

そんな負傷と戦いながらも頑張る原動力について聞かれると、「やっぱりパリオリンピック前の自分にはもう戻ることはできなくて、今まで当たり前にできていたことが当たり前にできなくなる、そういったことは、私だけじゃなくて、たくさんつらい思いをされている方々にも通ずる部分はあるのかなと思う。自分がプロの世界で戦う中で、諦めずに戦うことでまた違う世界が見えてくる、同じようにはいかないかもしれないけど、また違った発見ができるというのを、皆さんに伝えることができるかなと思うので、自分が頑張っているのを見て、一人でも前を向いてもらうきっかけになれたらと思います」と思いを明かしました。
最終更新日:2025年1月25日 16:01