JRA(日本中央競馬会)は10日、名馬として知られるハーツクライが起立不能となり、9日に死んだことを発表しました。

ハーツクライは、05年の第50回有馬記念(G1)で“平成最強の馬”と呼ばれたディープインパクトを抑え優勝。次戦のドバイシーマクラシック(G1)でも圧勝するなど、記憶に残る数々の活躍を見せてきました。

また種牡馬としても多くの活躍馬を出し、海外遠征においても普段以上のパフォーマンスを見せる産駒が多かったとのことです。

馬主である社台ファームの代表・吉田照哉氏はハーツクライの死について、「最期の最期まで気高く、弱みを見せずに旅立ったと聞きました」「ハーツクライ、心の叫びという馬名も威圧的な雰囲気と相まって、とてもしっくり来るものでした。勝ったレース、負けたレースも含めて色々な景色を見せてくれました。感謝しています。どうか安らかに眠ってほしいと思います。携わってくださった全ての関係者方々、応援していただいたファンの皆さま、配合相手に選んでくださった生産者の皆さま、この場を借りて厚く御礼申し上げます。今まで大変お世話になりました。ありがとうございました」とコメントしました。

◇ハーツクライ
【生年月日、毛色】2001年4月15日、鹿毛
【産地】北海道千歳市
【血統】
父　サンデーサイレンス
母　アイリッシュダンス
母父　トニー ビン
母母　ビユーパーダンス
【競走成績】19戦5勝(内海外2戦1勝)
【主な勝鞍】
2005年 有馬記念(G1)
2006年 ドバイシーマクラシック(G1)
【総獲得賞金(本賞金＋付加賞)】
925,360,900円(海外含む)
【馬主】
(有)社台レースホース
【調教師】
橋口弘次郎