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「今年1年やったらという覚悟はできていた」 ヤクルト嶋基宏 引退会見 チームの土台を支えた37歳

2022年9月28日 20:32
「今年1年やったらという覚悟はできていた」 ヤクルト嶋基宏 引退会見 チームの土台を支えた37歳
引退会見に臨んだヤクルトの嶋基宏選手
プロ野球・ヤクルトの嶋基宏選手(37)が28日、引退会見を行いました。

ユニホーム姿で登場した嶋選手は「昨年優勝した後、契約更改でコーチ兼任でやらせていただくことになってから、今年1年やったらという覚悟はできていた。そういう思いで臨んだ1年だった。今シーズンが終わったら、そのタイミングだなと思っていた」と引退までの経緯を語りました。

古巣・楽天で、選手会長を務めていた2011年に、東日本大震災が発生。4月2日、被災地支援のために行われた日本ハムとのチャリティーマッチでは、「見せましょう、野球の底力を」という被害にあった人々に勇気を与える言葉を残しました。

ヤクルトには20年に移籍。去年は試合出場こそは少なかったものの、セ・リーグ優勝、日本一をベンチから支えました。今季も1軍出場は1試合。それでも、常日頃から大きな声を出して、若手捕手と練習に励んできました。

引退後にはどんなことに時間を費やしたいか問われると「スワローズにきて3年たつが、仙台を離れて、家族を残して、妻には非常につらい思いとか大変な思いをさせてしまった。子どもたちの成長を近くで見届けることもできなかったので、これから少しは時間ができると思うので、子どもたちの成長をしっかりと見届けていきたい」と涙ながらに語りました。

「16年間いい思いもしんどいときもありましたけど、それを支えてくれた沢山の方に少しずつ恩返しができるように、自分なりにできることを精一杯やっていきたい」

今後については具体的に何も決まっていないとしましたが、「野球は少しずつ進化、変わってきている部分もある。いろんな情報がある中で、昔とは明らかに違う。自分自身ももっともっと勉強して。それを分かりやすく伝えていける指導者にならないといけない」と話しました。