×

「悔いなくやりきった」オリックス 43歳の能見篤史が引退会見

2022年9月16日 15:17
「悔いなくやりきった」オリックス 43歳の能見篤史が引退会見
引退会見を行ったオリックス・能見篤史投手兼任コーチ
プロ野球オリックスの能見篤史投手兼任コーチ(43)が16日、引退会見を行ました。

プロ18年を振り返り「本当に悔いなく18年という長い現役生活でしたけど、やりきったなという感じ」と心境を語りました。

能見投手は2004年から16年間を阪神で過ごし、2021年に投手兼任コーチとしてオリックスに移籍。昨季は26試合に登板し、投手とコーチの二刀流で25年ぶりのリーグ優勝に貢献。

プロ18年間、現在まで通算473試合に登板し、防御率3.35、104勝93敗、56ホールド、1516奪三振を記録しました。

昨季オフには、引退の意思を球団に伝えていたという能見投手。「兼任という立場なので自分が投げるよりもいろいろ選手を見させていただいたので、選手が成長していく試合の中で成長していく姿が非常にうれしかった。その時点で選手としての自分の気持ちはだいぶ薄れていた。それが多分一番の理由です」と、引退決断の理由を明かしました。

16年を過ごした阪神生活について、「非常に濃かった。終わってみればあっという間。その中で結果が出ない時もありましたし、叱咤激励をもらったときもあったけど、終わってみればあっという間、本当に短かったという感じ」と振り返りました。

投手とコーチを兼任したオリックスでの2年間については「環境ががらっと変わったので本当に新鮮。また違った野球感を感じました」とコメント。

印象に残っている試合を聞かれると、「(2021年)日本シリーズじゃないですかねやっぱり。正直あそこで投げるとは思ってなかった。いろいろな意味で大事なところだったのですごく印象に残っています。(ファンの声援が)ありがたかったですね。あそこは本当に抑えられて良かったという安どの気持ちが大きかった」と振り返りました。

「あんまり楽しめかなった」という18年間の現役生活で、一番の支えだったものに家族の存在をあげ「いつでも味方だった」と感謝を口にしました。

やり残したことについては「僕、個人はないですけど、日本一はとってないので、(今季チームが)取れるチャンスがありますので、そこが一番の目標。最後の最後まで分からないので、出来ることをしていきたいと思います」と、優勝を争うシーズン最終盤に向け決意を口にしました。

そして会見の最後に「18年間という現役生活でいろいろな方に支えられて、いろいろな声援をいただいて、人間として成長させてもらったので感謝しています。18年間で声援が力になること、奮い立たせてくれた場面が多かったので、振り返ってみると本当に感謝しかないです。ありがとうございます」とファンに感謝を語りました。

9月30日に京セラドームで行われるロッテ戦で引退セレモニーが実施される予定です。