プロ野球・巨人と契約が合意した田中将大投手が25日、入団会見を行い、阿部慎之助監督がコメントしました。

冒頭で阿部監督は「みなさん年末のネタがない中、今日は最高のネタを提供できてよかったと思っています」と一言。会場から笑いを誘いました。

日米通算200勝まで残り3勝と注目されている田中将大投手について「あと3勝で200勝がフォーカスされていますけど、そうではなく2桁勝つつもりでまだまだできるって僕も信じて獲得に乗り出していただいたので、ぜひそこはやってくれると信じていますので。それだけです」と語りました。

阿部監督は現役時代に野球・日本代表の侍ジャパンで田中投手とバッテリーを組んだ経験もあり、田中投手の印象について「2013年の日本シリーズがすごく印象に残っていて、そこからもう時はけっこう経っていますけど、その印象が強い」と日本シリーズの巨人対楽天戦をあげます。

田中投手は第6戦で先発し、翌日の第7戦では抑えとして登場。チームを日本一に導く投球を見せました。「やっぱりチームが勝つために、己を犠牲にしてでも最後ああいう登板してきたりとか、そういう熱い気持ちを持ってるピッチャーだと思っていますし、それを今の若い選手が足りていないところは僕はそう把握しているので、そういうのを見て学んでこれから先、ジャイアンツがずっと続いていくわけですから、そういうのを継承していってもらいたいがために獲得に乗り出していただくようにお願いしました」と経緯なども語りました。

SNS上で多くのコメントが寄せられている田中投手の入団について「なんか色々うだうだ言われていますけど、できるって信じてあげるしかこちらはできませんし、2桁勝って、ジャイアンツのユニホームを着て一緒に日本一になるってことしか僕は考えていませんので」と否定のコメントを一掃し、投手陣最年長としての期待のコメントを残しました。

2桁勝利を目標に挙げる田中投手。先発をやっていく上で期待する数字は「やっぱり先発でやってもらう以上、2桁勝利だとか言いますけど、10勝10敗じゃどうしようもないので」と話し「とにかく貯金ができるピッチャーだっていうのは知っていますし、そうなってもらいます」とコメントしました。

田中投手の存在が若手にどのような影響を与えるかについて「投げている姿だったり、そういうのを見てくれれば若い選手は何か感じるはずだと思いますので。それだけで十分です」と田中投手の入団が若手育成のカギになることも話しました。