26年の現役生活に幕を下ろした中村俊輔さんの引退試合が17日にニッパツ三ツ沢球技場で行われました。

中村さんにとって「すべての始まり、切っても切れない特別な場所」であるスタジアム。会場には数多くのファンとかつてのチームメートが集まり、中村さんの勇姿を見届けました。

試合は、横浜FC時代の戦友たちで構成された『YOKOHAMA FC FRIENDS』と、日本代表としてともに世界で戦った仲間で構成された『J-DREAMS』が対戦しました。

まず『YOKOHAMA FC FRIENDS』のプレーヤーとして先発した中村さんは、試合序盤に黄金の左足からフリーキックで先制。GKの川口能活さんがボールを止めたようにも見えましたが、主審の“エアVAR”の判定により得点が認められました。

前半27分にはGKの逆をついて今度は右足でシュートを決め、前半40分にも直接フリーキックを成功させた中村さん。前半だけでハットトリックを奪う猛攻を見せます。

後半、中村さんは『J-DREAMS』のプレーヤーとして10番をつけピッチに登場。

3本目となる直接フリーキック弾を決めたり、美しいミドルシュートを決め『J-DREAMS』でもハットトリックを達成した中村さん。現役さながらの活躍を見せ、ファンを沸かせました。

試合後のセレモニーで、中村さんは「指導者として少しでも日本サッカーに貢献できるようにすることと、一人でも多くの選手に、上達してもらえるように日々精進してまいります」と今後への意気込みを語りました。