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【女子サッカー】実況担当・山本紘之アナのなでしこジャパン“推し”ポイント

2023年7月14日 6:06
【女子サッカー】実況担当・山本紘之アナのなでしこジャパン“推し”ポイント
14日にパナマ女子代表と戦うなでしこジャパン(写真:アフロ)
「FIFAサッカー女子W杯オーストラリア・ニュージーランド」の開幕がいよいよ7月20日に迫っている中、14日(金)になでしこジャパンが最後の強化試合パナマ戦に臨みます。

日本中が歓喜に沸いたW杯優勝から12年、再びなでしこジャパンが世界の頂点に立つために、今回のパナマ戦は非常に大きな意味を持ちます。これまでの合宿で深めた連携を発揮し確実に勝ち、W杯初戦に勢いを持って入ることが出来るのか。

今回は、「なでしこジャパンvsパナマ代表」を実況する山本紘之アナウンサー(日本テレビ)が試合の注目ポイントを紹介します。

■池田太監督の掲げる「攻守にアグレッシブ」なサッカー

これまでのなでしこジャパンは「ボールを保持し、パスで崩してゴールに向かう」いわゆるポゼッションサッカーを軸にしてきました。

池田監督はそこに「切り替えの速さ」「タイトなプレッシャー」「前から積極的に奪う」「奪ったらゴールに素早く向かう」という要素を加えてきました。そのため選手たちには豊富な運動量が求められます。パナマを相手にアグレッシブにボールに絡み、積極的にゴールに向かうなでしこジャパンの姿に注目です。

■海外組9人・世界で活躍する選手たちが集結

今回の招集メンバー23人中9人が本場ヨーロッパやアメリカでプレーをしています。

キャプテンであり唯一の2011年W杯優勝経験者、熊谷紗希選手は、フランス・リヨン時代に欧州チャンピオンズリーグ5連覇を経験。今オフにドイツのバイエルンからイタリア・ローマに移籍。今季は同じセンターバック南萌華選手と共にプレーします。

さらに清水梨紗選手はイングランド・ウエストハムでプレー、移籍後、即定位置を確保し、去年11月にはチームの月間最優秀選手にも輝きました。

左サイドでのポジション争いが予想される杉田妃和選手と遠藤純選手はアメリカに戦いの舞台を移し、フィジカル強度の高い練習、試合を日々経験しています。

中盤ボランチの二人はマンチェスターシティ・長谷川唯選手、リバプール・長野風花選手のイングランド名門コンビ。この二人が“日本の心臓”として攻守にチームを動かします。特に攻撃では、一気にゴールを落とし込むラストパスが見られるのか期待したいところです。

その他、中盤林穂之香選手もウエストハム、浜野まいか選手はスウェーデン・ハンマルビーに所属。これまでなでしこが課題としてきたフィジカル面に正面から向き合い、高いレベルでプレーすることで各々が成長して日本に帰ってきました。

■U-20W杯優勝世代&準優勝世代の躍動はあるか

20歳以下のW杯で日本は2018年に優勝、昨年準優勝を果たしています。今回のメンバーには優勝組が7人、準優勝組が3人揃いました。その両チームを指揮した池田監督。先ほど紹介した南選手や長野選手、林選手もその優勝メンバーの一員です。

攻撃陣で特に躍進が期待されるのが、日テレ・東京ヴェルディベレーザの2人、植木理子選手と藤野あおば選手です。

ストライカー植木選手のどんなボールにも飛び込んでいく泥臭さは、見ていて気持ちがいいものがあります。
藤野選手はボールを持てば必ずゴールに向かいチャレンジします。二人ともまさに「アグレッシブ」。池田監督の掲げるテーマを体現する選手です。

23歳の植木選手と19歳の藤野選手。若い力が爆発すれば、なでしこジャパンの成長も一気に加速していくことでしょう。

東京五輪後、2021年9月に新たにスタートした日本女子サッカー最高峰の「WEリーグ」。様々な施策を通して年々レベルを上げ、世界一のリーグにしていこうと励んできました。世界と日本、それぞれの場所で培った技術を発揮しながら、チームとしての一体感を持って強豪に立ち向かっていくなでしこジャパン。

どんな選手がどんなプレーを見せるのか。皆さんの“推し選手”を見つけるのもアリかもしれません。W杯での躍進を期待しながら、なでしこジャパンを応援しましょう。

14日(金)夜7時から行われる「なでしこジャパンvsパナマ女子代表」の一戦に注目です。

【女子サッカーW杯直前!最終強化試合 なでしこジャパン×パナマ代表】
2023年7月14日(金)午後7時~午後8時54分生中継 ※28局+UMK

実況:山本紘之(日本テレビアナウンサー)
解説:澤穂希
プレイヤーズゲスト:岩清水梓
ゲスト:森保一、影山優佳、ぺこぱ、茅島みずき