リハビリ乗り越え…北口榛花 60m超え投てきにピョンピョン跳びはね笑顔でV
◇日本グランプリシリーズ 第9回木南道孝記念陸上競技大会 2日目(1日、ヤンマースタジアム長居)
9月に行われる、アジア大会(中国・杭州)の代表選考会を兼ねた陸上・木南記念。女子やり投げに、東京五輪代表の北口榛花選手が出場、ただ一人60mを超える投てきを披露し、優勝しました。
北口選手はいつものように「いきまーす!」と大きな声をかけると、1本目から60mライン超えのビッグスロー。61m20をマークすると、ピョンピョン跳びはね、喜びを全身で表します。
5本目でも60m47と、60m超えの投てきを2本そろえた北口選手。試合後「60mを2本、今シーズン初めて投げられたので、その点は評価できるかなと思うが、結果としては少しもったいない試合をした」とコメントし「1本目で61m投げられたので、もうちょっと投げられるかなと思った。やりが真っすぐは飛んでなかったので、曲がったやりで飛ぶってことは真っすぐ飛んだらもっと飛んだのにな」と振り返りました。
試合中、スタンドには、指導を仰ぐチェコのシェケラックコーチの姿があり、試技の合間にアドバイスを受ける場面も。
コーチは今大会の数日前に来日したそうで「やっぱりリモートだと言いたいこともあまり言えてないみたいで、会ったらめっちゃ言われました」と笑顔を見せました。
昨夏出場した東京五輪では、予選で左脇腹を痛め、日本勢57年ぶりとなる決勝に進出するも、無念の12位。
約3か月間のリハビリ期間については「初めて運動もできない期間を過ごしたので、今シーズンを迎えるにあたって少し不安はあった」と振り返り「今は問題なく投げられているし、体力的にもじっくり取り組むことができたと思う。パワーアップもしていると思うので、あとは技術的なところを体力とうまく合わせていけたらいいかな」と次を見据えました。
今シーズンの大きなターゲットである世界選手権については「もうちょっと投げないと足りないです」とした上で「今回の試合でもっと投げられるという自信がまた増えた。今シーズンたくさん試合に出る予定なので頑張りたい」と笑顔で大会を締めくくりました。