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「自分のレースができた」桐生祥秀 安定したレースで国内初戦制す

2022年4月24日 20:37
「自分のレースができた」桐生祥秀 安定したレースで国内初戦制す
国内初戦で男子100mを制し、賞品の「米俵」を掲げる桐生祥秀選手
◇日本グランプリシリーズ出雲大会 吉岡隆徳記念第76回出雲陸上競技大会(23日・24日 島根・島根県立浜山公園)

日本グランプリシリーズ出雲大会、男子100mに桐生祥秀選手、多田修平選手、デーデーブルーノ選手らが出場しました。

これが今シーズンの国内初戦となった桐生選手は予選2組に登場すると、中盤から抜け出し追い風参考記録ながら、10秒12をマーク。会場からは「おぉ!」というどよめきが起きました。

2時間後に行われた決勝では、桐生選手が4レーン、多田選手が5レーン、デーデー選手が6レーンと3人が並ぶ形に。

スタートが得意な多田選手が前半伸びず、序盤で抜け出した桐生選手がトップを守り切ると、10秒18でフィニッシュ。2位が多田選手、デーデー選手は8位でした。

10秒1台を2本と、安定したレースをみせ、国内初戦を制した桐生選手は「自分のレースができた」とコメント。

オーストラリアでシーズン初戦(9日)が雨のなかでの試合だったということもあり「オーストラリアの1戦目はスピードとかいろいろうまくいかなかったので『そこを修正したい、自分のレースをしたいな』と思ってここに来た。出力的にもまだまだ鈍(なま)っている部分があるので、そこはこの試合で刺激になったかなと思う」と手応えを口にしました。

また「去年は個人でオリンピックに出れなかったというのが一番悔しい部分。『悔しい、悔しい』と言っている場合じゃなくて、しっかり結果を出していきたい」と今シーズンの抱負を語りました。

2位となった多田選手は「春先に弱いという部分があって、まだちょっと体が若干ついてきていないと走っていて感じた。スタートも全然出れなくて、中盤から後半で力んで粘ったという感じのレースだったので、僕の長所が1個もないような試合だった」と振り返りました。

そして「もっと勝負強くなりたい。この悔しさをバネに、織田記念、ゴールデングランプリで、しっかり上げていけるように頑張りたい」と早くも次戦を見据えました。