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世界陸連コー会長 トランスジェンダー選手についてはIOCがルールを考えるべき

2022年3月22日 19:40
世界陸連コー会長 トランスジェンダー選手についてはIOCがルールを考えるべき
世界陸連のコー会長はトランスジェンダー選手についてIOCがルールを作るべきと主張 (写真:ロイター/アフロ)

アメリカのペンシルベニア大学に所属する競泳のトランスジェンダーであるリア・トーマス選手について、世界陸連のセバスチャン・コー会長がイギリスメディアの取材に対し、「対応を誤れば、女性のスポーツはもろくなってしまう」などと述べました。

コー会長はIOCがすべてのスポーツに適応できるルールを考えるべきだと主張。「ジェンダーは生物学を超えることは出来ない」としました。

世界陸連は、男性ホルモンのテストステロン値が高い女子選手の出場資格を制限するなどのルールを設けていて、女子800メートルで五輪2連覇したキャスター・セメンヤ選手がスイス連邦最高裁に取り消しを求めて提訴したものの、棄却されています。

コー会長は「科学は重要だ。専門家が集めてきた科学的証拠に満足していなければ、(陸連の判断も)もっと違った事態になっていたと思う。これはただ単に協会や連盟の理事に任せていい問題ではない」と語りました。