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【独自】車いすテニス・国枝慎吾 苦境を救った妻の言葉「そんな頑張んなくていい」 引退会見後語った感謝

2023年2月9日 5:00
【独自】車いすテニス・国枝慎吾 苦境を救った妻の言葉「そんな頑張んなくていい」 引退会見後語った感謝
引退会見後、インタビューに答えた国枝慎吾さん
7日、引退会見を行った車いすテニスのレジェンド・国枝慎吾さん。会見直後、日本テレビのインタビューに答えました。

――引退を発表してからトレーニングはしてますか?

「やっちゃってます。20年以上ずっとやり続けてきて、急にやめるのはなかなか難しい。週2、3回くらいジム行って体を動かしてます」

パラリンピックで通算4つの金メダルを獲得。四大大会では歴代最多の50度優勝し、2022年には“生涯ゴールデンスラム”を達成しました。トップを走り続けてきた国枝さん。その支えとなったのは、妻・愛さんでした。

――奥さんのこの言葉に支えられたなどありますか?

「2016年のリオパラリンピックから帰ってきて妻に『もうダメだよ。試合出られないよ』と漏らすこともあって。そのとき妻は『もういいんじゃない。そんな頑張んなくていい』というふうに、逆に頑張らなくていいと許してくれたところは大きかった」

シングルス3連覇を目指すも、リオパラリンピックはケガの影響もあり、準々決勝で敗退。

――涙を見せた日もあった?

「もう何度も。ケガの復活から時間かかってる時も負けるたびに『もうやめよう、もう勝てねぇよ』って何度も思いました。その度に励ましてくれたので、今もこうしてハッピーに引退できるのも彼女の支えが大きかったですね」

妻・愛さんの支えもあり、国枝さんは世界ランキング1位、最強のまま28年間の現役生活を終えました。

――ひと言でご自身の競技生活、競技人生表すとするとどんな言葉が浮かびますか?

「・・・・魂かな。やめる最後の日まで練習でも本当に魂を込めながら1球ずつ、どんな球もムダにせずやり切った。そういう意味では本当に悔いなく、最後まで1日1日全力を尽くし、続けた結果が1位をずっと続けることになったと思うので、そこは自分を褒めたいと思います」

――これから指導者になる可能性はありますか?

「直接的に自分のスキルを生かせる場所ではあると思うので、当然誰かの指導することも含めて考えています。自分が何をしたいか現役中、考えても考えても答えが出なかった。自分が何ができるのか、何をやれるのか、何がやりたいのか、それを見つける日々がようやく始まった。その中には指導者かもしれないし、車いすテニス普及に関わることかもしれないし、国際的に何かにアプローチしていくことかもしれないし、何ができるか模索する日々が始まってうれしいです」

――今後、時間ができたらしたいことはありますか?

「こんなこと言ったら妻に怒られるかもしれないんですけど、ちょっと料理はやってみたい。妻に台所触らないでって言われるんで、そこをどう乗り越えるかってところはありますけど。高校の家庭科以来包丁を持ってないので、そういうところも楽しみですね」

――奥さんに作ってあげたい料理はありますか?

「親子丼とか。難しいかどうかも分からないので、一から学びたいですね」

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