東京パラリンピックで金メダルを獲得した国枝慎吾さんが7日に引退会見を開き、その活躍を支えた妻・愛さんの存在について話しました。

2008年北京、2012年ロンドンと2大会連続でシングルス金メダルを獲得した国枝さん。

3連覇のかかった2016年のリオデジャネイロパラリンピックでは、苦悩があったと話します。

「リオの2016年、相当僕自身も追い込まれていたときに妻の存在はすごく大きくて、メディアの前ではどうしても強気な発言だとか、金メダルとりますだとかっていうのを言わなきゃいけない感じってやっぱりあるじゃないですか。どんなに自分自身が傷を負っていてもそこで弱音を言ってしまうとプレーにも出てしまうという思いもあって」と語る国枝さん。

そんな国枝慎吾さんを支えたのは妻・愛さんの存在でした。

「家に帰って妻にもう無理かも、もう試合に間に合わないな、プレーできないな、引退かな、などそういった言葉をはき出せる場所があるのはきっと僕の競技にはすごく助けになってた」

「17年からは一緒に大会も帯同してくれて、やっぱりテニスって1年間世界各地を回って割と孤独なんですよね。1人で全てをやってっていう、妻がいるだけでホテルに帰れば家のようなアットホームな雰囲気が流れるだけでも十分オンとオフがくっきりはっきり切り替えることができるのは、すごく助けになったと思います」と妻・愛さんへの気持ちを述べました。