サッカーJ2のカターレ富山はきのう今シーズンのホーム開幕戦に臨み見事、勝利しました。試合開催に向けては400人を超えるサポーターがスタジアムの雪かきを行うなど多くの支援がありました。その思いに応えるかのようにチームはきのう、素晴らしいプレーを見せました。

網谷アナウンサー「6日前までは降り積もった雪で真っ白だったホーム県総」

サポーター「ホーム開幕戦で選手がやりやすいように雪をなくす」

網谷アナ「多くのサポーターの想いと行動に支えられてご覧のように戦いの舞台が整いました。いよいよ迎えるJ2でのホーム開幕戦。サポーターに最高の結果を届けることはできるか。まもなくキックオフです」

11年ぶりに悲願のJ2復帰を果たしたカターレ。

会場にはこの日を待ち望んでいた多くのサポーターが詰めかけ、これまで以上に熱のこもった声援を送りました。

ホーム開幕戦の相手は過去にJ1を経験しているヴァンフォーレ甲府。

ともに1勝1敗で迎えた一戦です。

試合が動いたのは前半21分。

濱とのワンツーで伊藤がサイドを突破するとクロスに合わせたのは武颯。

5シーズンぶりに富山に戻ってきた武が幸先よく先制ゴールを決め、初のスタメン起用に応えました。

1対0で迎えた後半25分には。カウンターから裏へ抜け出した碓井が倒され相手選手が一発退場。

数的優位に立ったカターレはここで甲府の下部組織出身・末木らを投入します。

すると小田切監督の采配が的中！クロスボールを武が折り返し、最後に押し込んだのは末木。交代したばかりの末木がこの試合のファーストタッチで貴重な追加点を挙げリードを広げました。

後半は甲府の枠内シュートをゼロに抑えるなど終始、隙のないプレーを展開したカターレ。

ホーム開幕戦を2対0で完勝しサポーターとともに最高の結果をつかみ取りました。

小田切道治監督「選手にはただの開幕戦じゃないよ、これだけ多くの人に協力してもらってできる開幕戦なので、自分たちがこの1年間どういうふうなサッカーを見せるかすごく大事なゲームになるって伝えて、選手たちは本当によく走りましたし、アグレッシブに戦えたので、そういった部分をさらに積み上げながら技術的にも向上できるようにやっていきたい」

チームへの無償の愛で彼らの晴れ舞台を用意したサポーター。

競技の垣根を越えて手を差し伸べた社会人野球のチーム。

そして、その思いを胸にピッチで勇敢に戦い抜いた選手たち。

その積み重ねがこの歓喜の瞬間を生み出しました。

今シーズン「県総不敗」を掲げるカターレ富山。

ここから始まるJ2での快進撃に期待です。

次の試合は今月9日、ホームの県総合運動公園陸上競技場でジュビロ磐田と対戦します。