五輪金メダリスト3人 被災地の石川・輪島市の子ども達と運動会
オリンピック金メダリストが能登を元気づけました。
レスリングの金城梨紗子選手と柔道の阿部一二三・詩選手兄妹が17日に石川県輪島市を訪れ、地元の子どもたちと交流しました。
17日に輪島中学校で行われたのは…
金城梨紗子選手:
「(綱を)引くときはロープ持 って、思い切って上(向く) オッケー?」
阿部一二三選手:
「背の順やったら女の子が前いかないと背の順にしよ、背の順」
レスリング・金城梨紗子選手と、柔道の阿部一二三選手、詩選手の兄妹が参加したのは輪島市内の児童との運動会。
被災地の子どもたちを元気づけようと、JOCと日本生命が共同で開きました。
アスリートたちをリーダーにチームに分かれ、いざ勝負です。
「きつい」「終了」
市川 栞 キャスター:
「2種目目の競技が始まりまし た。会場も徐々にヒートアップ してきています」
リレー対決では、レンゲを使って慎重にピンポン玉を運びます。
そして、アンカーの阿部詩選手が1位でゴールすると…
「いえーい!」
最後は、アスリートがかごを担いで逃げ回る玉入れですが…
そのスピードに児童たちはなかなか玉が入れられません。
ほかのチームが40個以上玉が入るなか、詩選手のかごには10個も入らず、兄の一二三選手は…
阿部一二三選手:
「僕の妹の詩ちゃんが大人げないなとすごく思ってしまったので…」
阿部 詩 選手:
「本当に申し訳なかったです」
その後、憧れの選手たちと触れ合った地元の人たち。
「ハイチーズ、うれしい」
柔道部所属の女性:
「めっちゃかっこよかったです。やばいです、心臓もたないです」
久しぶりに元気な声が響き渡った中学校の体育館には、地元の人たちの笑顔があふれていました。
児童:
「楽しかった」
「緊張したけどうれしかった」
「自分たちのために色々してもらってると思うと感謝が隠し切れないというか、元気をもらえる機会がたくさん増えて、こっちも地震とかにも負けずに頑張ろうと思います」
阿部一二三選手:
「すごい温かい人たちばかりで、またこういう形だったり違う形でもいいからまた足を運びたいなと思います」
阿部 詩 選手:
「元気を与えられたらなと思っていたんですけど、逆に元気を いただいたというか。少しでも何かの大会で勝ったり活躍して明るいニュースを届けられるといいなと、ここに来て感じました」
金城梨紗子選手:
「スポーツの力を使って皆さんに少しでも心休まるニュースや温まる時間を提供することが、私たちの今できることかなというのと同時に、風化させることなく自分たちがずっと忘れることなく伝えられる限りは伝え続けていきたいなと思っています」