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【デフフットサル日本代表候補】宮城で強化合宿 3月の「デフリンピック(聴覚に障がいのある選手のオリンピック)」で金メダル目指す

2024年1月30日 15:07
【デフフットサル日本代表候補】宮城で強化合宿 3月の「デフリンピック(聴覚に障がいのある選手のオリンピック)」で金メダル目指す
聴覚に障がいのある選手によるフットサル=「デフフットサル」。その日本代表が1月末、宮城県内で強化合宿を行った。

「デフ」とは英語で“耳が聞こえない““聞こえにくい”という意味をもつ。

今年3月、トルコで開催される聴覚に障がいのある選手のオリンピック=「デフリンピック」を前に、デフフットサルの日本代表候補が連携協定を結んでいる東松島市等で強化合宿を開催。

男子日本代表は合宿の一環として、県内のフットサルクラブ「ヴォスクオーレ仙台」と強化試合を行った。選手たちは指示が聞こえないからこそ、試合前やハーフタイムなどに、事前に戦術プランを綿密にたて、手話を使って情報を共有。普段の練習も一回一回プレーをとめて、その都度戦術パターンを確認しながら行うため、聞こえる選手の倍の時間かけて行うという。ピッチ内でコミュニケーションが取れない分、今回の合宿でも選手と監督はピッチ外で積極的にコミュニケーションをとる様子がみられた。

注目の日本代表候補は、普段「ヴォスクオーレ仙台」で耳の聞こえる選手と共にプレーする野寺風吹選手(26)。去年ブラジルで行われた「デフフットサル」ワールドカップでは、3位決定戦で2点を挙げる活躍をみせ、史上初の銅メダル獲得に貢献。3月の「デフリンピック」でも金メダルを目指し、活躍を誓う。

「デフフットサル」男子日本代表候補・野寺風吹選手
『宮城で(強化合宿を)開催できるのは、僕にとってもすごく嬉しいこと。ワールドカップは3位というところで優勝まであと一歩のところで負けてしまったので、次こそは一番輝いている色を取れるようにみんなで頑張りたい』

今回の合宿に、藤井健太監督も手ごたえを感じている。

「デフフットサル」男子日本代表・藤井健太監督
『東松島市で強化合宿を行う時は、毎回まちぐるみで沢山の方がサポートしてくれながら行うことができ、本当に充実した良い合宿を行える。体育館や宿泊施設の方々など、いつも笑顔で挨拶してもらい、あたたかい対応にエネルギーをもらう。沢山の愛を感じ、本当に嬉しいことでありがたいです。メダルを獲得する実力があるチームだと思っている。一番良い色のメダルを取って、お世話になった方々に結果として返せるように頑張りたい』

なお、「デフフットサル」ワールドカップで史上初の金メダルを獲得した女子日本代表も、同じく東松島市で強化合宿を行った。男女ともに3月の「デフリンピック」でのメダル獲得に期待だ。
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