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封入体筋炎と診断された男性 パリパラリンピック・夢の舞台が手の届くまでもう少し 一方で金銭面に課題も

2024年2月11日 8:42
封入体筋炎と診断された男性 パリパラリンピック・夢の舞台が手の届くまでもう少し 一方で金銭面に課題も

これまで日本海テレビでは、難病と闘いながらパラリンピック出場を目指す鳥取市の男性を紹介してきました。挑戦から7年。夢の舞台が手の届くところまで近づいています。

大川順一郎さん
「ゆっくりお願いします」

大川順一郎さん、64歳。7年前に手足の筋力が急激に衰える難病「封入体筋炎」と診断されました。大好きな馬に乗るのも一苦労。それでもー。

大川順一郎さん
「パラリンピックに出ることが目標といいますか、目の前の夢になります」

大川さんは大学時代から馬術競技を開始。国体でも活躍する馬術選手となりました。小学校の教員となった後も続けてきた馬とのふれあい。そして、馬を通して知り合った仲間たちに勧められたのがパラ馬術でした。

ピンチを、チャンスに。病と闘いながらも、馬場馬術という競技で、パラリンピックの出場を目指しています。

大川順一郎さん
「何度も何度も心が折れそうになることがあったんですけども、続けていれば必ずまた希望の光が差し込んでくるかなと思ってました」

挑戦から7年ー去年12月にオランダで開かれた国際大会の団体戦で、大川さんは初めて日本代表チームのメンバーに選ばれました。

さらに、日本代表チームのメンバー4人の中で、大川さんはなんと最高得点率を獲得したのです。

大川順一郎さん
「え?まさかこの私が選ばれるなんて思ったんですけども。やっとここまで来られたかという心境でした」

目標は、今年パリで開催されるパラリンピックの個人枠で、日本代表の座を勝ち取ることです。しかし、課題となるのが金銭面ー。4月から5月にかけて3回、ヨーロッパの国際大会に出場しなければならないのです。1回の国際大会で馬のリース料、輸送料、大会エントリー料など約200万円が必要となります。そこで、大川さんは地元企業をまわってスポンサーを募ったり、全国の人たちに広く協力を仰ごうとクラウドファンディングによる寄付集めを行ったりしています。

大川さんの夢は今や、一人の夢ではありません。3年前から大川さんの活動のボランティアを行う親子はー。

大川順一郎さん
「伎壱くん、ありがとうね」

「入口の所、置いといてくれたら。いつもお手伝いしてくれるんですよ」

池本伎壱くん
「すごく一生懸命馬に乗って、美しい。すごくかっこいいです」

伎壱くんの母 池本裕子さん
「日頃、頑張られているのをずっと見てるから心から頑張って!と言うだけではなくて、やりきってくれたらいいなって思います、私は」

大川順一郎さん
「みなさんに助けていただきながら日々トレーニングができているということに感謝の気持ちでいっぱいですし、何としてもパリに皆さんと一緒に行きたいなと思っています」

強い信念、そして感謝を胸に。大川さんは夢を追い続けます。

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