【らぶスポ!】高校女子自転車日本一!短距離から長距離までオールラウンダー室谷榎音選手
青森放送のスポーツコーナー「らぶすぽ」きょうは競技を始めて1年で日本一に輝いた経歴を持つ高校生サイクリストです。
この日、青森競輪場に姿を現したのは青森商業高校3年の室谷榎音選手です。青森商業高校から青森競輪場までのおよそ16kmの道のりを自転車で通いますが、あくまでもこれはウォーミングアップといいます。
中学で陸上をしていた室谷選手が自転車競技を始めたのは、高校に入ってから。料理が好きという室谷さん。父親が青森商業の自転車部OBということもあって入部しました。すると、めきめきと頭角を現し、去年3月の全国高校選抜女子ケイリン、8月の高校総体女子ケイリンで2年生ながら全国優勝を果たしました。しかし輝かしい活躍の裏側にはこんなことも…
一年生の高校総体で落車。一時意識不明になりましたが…
★室谷榎音選手
「落車したときに脳しんとうになって記憶飛んでるので、落車したときの恐怖とかがあまりなくて、落車するのが怖いとか、それで自転車に乗りたくないというのは全くなかったですね。」
全国の舞台で戦うために毎日60キロから80キロペダルを漕ぎ、持久力の強化に取り組んでいました。
★室谷榎音選手
「おととい八戸まで 合宿が八戸であったので自転車で行きました 104キロ、4時間ちょっと 超しんどかったです」
そんな室谷選手にとっても雪の降る青森は冬場のモチベーション管理が課題のようです。
★室谷榎音選手
「冬の間、大会が何もないんですけど、自分のモチベーションをうまく保つことができなくて、練習に対する気持ちが薄くなっちゃってて、できてなかったっていうのはあります」
雪が解け、屋外での練習となった今ではいっそう気合いが入り、記録は右肩上がりに伸びているといいます。この日は短距離を全力で加速するスプリントの練習。相手は2学年の男子選手です。
★青森放送 濱野壱清アナウンサー
「自転車女子室谷選手が、今距離をつめて、さあ、並んだどんどん加速して、追い越してゴール!」
男子選手をも圧倒する室谷選手の強みについて、顧問の山本先生は。
★青森商業高校 山本真寛先生
「短距離から、中距離、長距離までオールラウンダーに走れる選手なので、いろんな種目走る適正を持っているという、いろんな選手見てきた中でも、珍しいタイプです」
短距離も長距離でも結果を出せるという室谷選手はまさに「二刀流」。日々のトレーニングで磨きをかけます。
★室谷榎音選手
「まず、今月ある東北大会で大会新記録を出すことと、ことしのインターハイで優勝して、二連覇することです」
国スポの強化指定選手にも選ばれている室谷選手。高校生活最後のインターハイ、二連覇に向け、さらにギアをあげていきます。