【県高校総体】円盤投げで大会新記録!全国の頂点めざすFC今治明徳・田窪選手に注目
67校7209人が参加した高校生たちのスポーツの祭典・県高校総体。陸上競技男子・円盤投げに、全国の頂点を狙う注目の選手が登場しました。
2日に行われた愛媛県高校総体陸上競技の2日目。男子円盤投げで全国から注目を集める選手がいます。FC今治高校明徳校3年、田窪一翔選手です。
Q.高校名がFC今治に変わったことについて
「なんかサッカーのイメージ強くなっちゃんたんですけど、陸上のイメージをでかくしたいと思います。」
身長183.5センチ。体重69キロ。円盤選手としては細身の体ですが長い腕を大きく使い、遠心力を最大限に生かしたセンスあふれる投てきで、今シーズン県高校新記録となる50m25をマークしました。
この記録は今年の全国高校生のランキング1位。去年のインターハイの優勝記録48m01も上回っています。
今回の県総体でも好記録が期待されました。注目の1投目。彼がサークルに入ると、記録員も他の選手の計測地点より10mほど下がります。
いきなり45m17をマークし、45m37の大会記録に迫ります。(大会記録45m37)
2投目。強烈なスピンを加えた円盤が伸びました。47m11であっさりと10年ぶりに大会記録を更新しました。
それでも満足していない田窪選手。迎えた5投目。高く放たれた円盤が50mラインに迫りました。記録は先ほど自ら更新した大会記録をさらに更新する48m92。2位と圧倒的大差をつけて、県総体優勝を決めました。
表彰式では、優勝の賞状とともに大会新記録の賞状を受け取った田窪選手。去年のインターハイ優勝記録を上回る投てきでしたが、本人は満足していませんでした。
田窪選手:
「あんまり自分で納得いく投てきが出来ていないので次の四国で挽回しようと思います。50m以上を投げてインターハイとU-20優勝します」
まだまだ伸び盛りの田窪選手。この後四国選手権の連覇を勝ち取り、続くインターハイで全国の頂点を目指します。
この日はスタンドから大きな注目を集めていた選手がもう一人いました。男子100mの中予予選で県高校新記録10秒50をマークした済美の畠中寧樹選手です。準決勝第4レーンに登場した畠中選手は予選トップで決勝進出を決めました。
迎えた男子100m決勝。第4レーンの畠中選手は伸びやかな走りで、中盤以降他の選手を引き離します。そして1着でフィニッシュ。記録は10秒64。高い目標を掲げて試合に臨んだ畠中選手にとっては悔しいタイムとなりました。
畠中選手:
「自己ベスト10秒45台を出したい気持ちで臨んだけど(全国では)そんなに早いタイムではないし通用しないので。(今は)プレッシャーの中で陸上をしているので、そこから抜け出して楽しい陸上をしたらタイムも出ると思うので。楽しい陸上をしたい」
今年のインターハイは北部九州総体。7月の後半から8月にかけて、様々な種目で熱戦が繰り広げられます。