世界パラ競泳で3連覇!愛媛発のトップスイマー山口尚秀選手“さらなる高みへ”パリにかける思い
今年8月にフランスで開催されるパリ・パラリンピック・競泳に出場が内定している今治市の山口尚秀選手。23歳のスイマーにパラリンピックに向けた思いを聞きました。
2021年。東京パラリンピックの競泳で今治市の山口尚秀選手が世界記録を更新し、金メダルに輝きました。
市民:
「すごい接戦で世界新記録とってとてもかっこよかった、感動しました」
あれからおよそ2年半。山口選手は日々、厳しい練習を続けていました。
四国ガス 山口尚秀選手:
「今年の2024年のパラリンピックでは10代の選手とか新い選手が入ってくる。それに対抗できるように自分が持っている力を十分に発揮できるようにベストパフォーマンスを出せるようにもっていきたい」
3歳の時に知的障害を伴う自閉症と診断された山口選手。幼いころはじっとしているのが苦手だったそうです。そんな時に出会ったのがスイミングでした。
山口選手:
「最初は潜ったり、手で水鉄砲作ったりするぐらいなので、本格的に水泳をやったわけではなかったんですけど、水と触れ合った結果によって、今の自分が存在するんだなって」
障がいがある一方、187センチの恵まれた体格で本格的に水泳を始めてからわずか4年で世界のトップスイマーにまで上り詰めました。
そして去年8月。イギリスで開かれたパラ競泳の世界選手権100m平泳ぎ知的障害クラスに出場。大会新記録で3連覇を果たし、パリ・パラリンピック日本代表の競泳陣初の内定者となりました。
東京パラリンピックでの金メダル獲得からこれまで。
山口選手:
「東京パラで泳いでいる映像を見てフォームとかを改善すると自己ベストを改善できるということで取り組んでいた。瞬発力を高めていくトレーニング、スクワットを取り入れたり上半身のウエイトトレーニングを挟んでいる」
フォームの改善と鍛え上げた体で目指すのは。
「まず100メートル平泳ぎでは金メダル獲得。4×100メートルの混合フリーリレーで日本記録を出していきたい。自由形の強化もしていきたいと思っています」
パラリンピックの舞台でさらなる高みに挑みます。