【プロ野球】ドラフト会議で広島・育成3位指名の静岡大学・安竹俊喜選手…高まるプロへの思いにフォーカス
10月のプロ野球ドラフト会議で、広島から育成3位指名を受けた静岡大学のキャッチャー、焼津市出身の安竹俊喜選手。
(静岡大学 安竹 俊喜 選手)
「プロになるんだという実感が少しずつわいてきて、より、ここから頑張りたいという気持ちが高くなってきました」
安竹選手、最大の持ち味が…、この矢のような2塁送球。「2秒以内」が目安とされる一流キャッチャーの送球タイム。安竹選手はなんと1・8秒台。その強肩が一番の魅力です。そして、静岡大学からのドラフト指名は2年連続。2023年、同じ広島から育成2位で内野手の佐藤啓介選手が指名を受けています。その佐藤選手は、入団してすぐに2軍で主力に定着し、ヒットを量産。5月初旬まで4割超えの打率をマークするなど結果を残し、2024年6月には支配下登録を勝ち取りました。すると、6月の西武戦では、プロ初ヒット!育成契約から大きな飛躍を見せたのです。
(静岡大学 安竹 俊喜 選手)
「佐藤さんだったらすぐに1軍に上がるんじゃないかと思っていたので、そんなに支配下登録ということに対してびっくりはしなかったが、本当にすごい存在なんだなと思った。いつも佐藤さんの姿を見て、自分も静大で成長できましたし、プロに入ってからも佐藤さんと一緒に頑張りたい」
佐藤選手の背中を追い、プロ入りを決めた安竹選手。しかし、ここまで決して順風満帆ではありませんでした。高校時代は、名門・静岡高校でプレーするも、公式戦出場はわずか1試合。甲子園を決めた最後の夏も、ブルペンキャッチャーとしてチームを支えました。
(静岡大学 安竹 俊喜 選手)
「控えの人の気持ちがわかる。大学に入ってから試合に出る立場になったが、控えの人たちの気持ちを背負ってやるんだという思いは人一倍強かったと思う」
卒業後は、1年間の浪人生活の末、国立の静岡大学へ。入学後も回転ずし店でアルバイトをしながら野球を続けた苦労人。持ち前のハングリー精神で、プロ野球選手の夢をつかみました。
(静岡大学 安竹 俊喜 選手)
「雨が降ったらグラウンドは使えないし、グラウンドが使えなくて室内練習場があるかといったらそれもない。そういう時は自分で考えて、ジムに行ったり近くのバッティングセンターにいったりとか、何ができるかを考えて行動できるようになった」
そして、25日、広島と仮契約を結んだ安竹選手。いよいよプロの世界へ。その意気込みは。
(静岡大学 安竹 俊喜 選手)
「まずは支配下登録を少しでも早くされるように頑張って、(登録)されてからは1軍にずっと定着できるように頑張りたい」
佐藤選手に続き、国立大の星になれるか。来シーズン、安竹選手の活躍に注目です。