スノーボード全日本選手権 女子は冨田せな選手が圧巻の滑りで優勝 男子は中学3年の村上広乃輔選手が準優勝 《新潟》
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スノーボードの全日本選手権。女子ハーフパイプで妙高市出身の冨田せな選手が優勝。男子では三条市出身の中学3年村上広乃輔選手が準優勝に輝きました。
日本一をかけた全日本選手権。決勝のレースに臨んだ妙高市出身の冨田せな選手。先週のワールドカップ最終戦で優勝した勢いそのままに序盤から難易度の高い技を決めます。冨田選手は出場選手唯一の90点台をマーク、この大会3年ぶりの優勝を果たしました。
〈妙高市出身 冨田せな選手〉
「ワールドカップの優勝もあって私自身も滑りに対して自信を持って滑ることができているので流れは良いと思います」
一方の男子は三条市出身の中学3年生・村上広乃輔選手が2本目で攻めの滑りを見せます。縦2回転、合計4回転するダブルコーク1440を決めて波に乗ると、最後まで確実に高難度の技を決めました。今シーズンの戦いについて問われると…
〈村上広乃輔選手〉
「バチバチ決められて自分のやりたいことをできたので良い年になりました」
スノーボードが趣味だった父・幸二さんに連れられスノボのとりこになりました。小学生のころには車中泊をしながら県外の遠征へ。両親の協力が大きな支えとなりました。
〈運転する父〉
「ご飯食べて、お風呂入れて寝る状態にして夜中出るんですよ。なので私たち親はほぼ一睡もしません、行く日は」
オフシーズンには自宅近くのトランポリンで回転技を磨いていました。
当時中学に入学したばかりの村上選手が語っていた将来の夢は…
〈当時中学1年生 村上広乃輔選手〉
「目標はオリンピックに出てカッコいい滑りをして金メダルを獲りたいです」
あれから3年、中学3年生となった村上選手が見せた質の高い滑り。このあと最後の3本目に挑戦した技は失敗しましたが、トップとわずか1.75点差で準優勝。一躍来年のオリンピック代表候補に名乗りを上げました。
〈三条市出身 村上広乃輔選手〉
「最後しっかり自分のしたいルーティンができて、できてはいないけどつなげたので、つないで最後こけたけど責めないで終わるよりは悔いがなく終われました」
ミラノ・コルティナオリンピックまで1年。ニューヒーローも誕生し、県勢のさらなる活躍に期待です。