「コートでの甲斐優斗と、普段の私生活の甲斐優斗はあまり変わらない？」バレーボール男子日本代表延岡市出身甲斐優斗選手の素顔に迫る

2024年7月20日 7:00

現地時間の今月26日に開幕するパリオリンピック。
県勢からは、6人が出場します。

中でも今回はバレーボールに出場する延岡市出身の甲斐優斗選手に注目しました。

チーム最年少の20歳でパリに挑む期待の新星・甲斐優斗選手。
先日のネーションリーグでは日本の銀メダル獲得にも貢献し、プレー中の笑顔にも注目が集まりました。
現在は専修大学バレー部に所属。
パリオリンピック日本代表に選出されました。

延岡市出身の甲斐選手は小学2年生の頃にバレーを始め、日南振徳高校に進学。
春高バレーでは初出場ながらチームを全国3位に導くなど活躍しました。
その後、専修大学に進学し日本代表入りすると、今シーズンはフランスリーグにも挑戦。
そして先月、見事パリオリンピックに出場する12人に選ばれました。

次のロサンゼルスオリンピックを見据えてとは思っていたんですが、ブラン監督の提案があって海外挑戦もしましたし、パリオリンピックを目指そうと思えるようになったので、こんなに早く自分がオリンピックに出れるっていうのは自分も少し驚いてます。

注目されることは本当に嬉しいことですし、周りから史上最強だと言われるようになっているので、そこで自分もその一員として戦えているので本当に誇りに思いますし、今までバレーボールを続けてきてよかったなと思います。

専修大学で指導する吉岡達仁監督

正直嬉しいです。石川選手や髙橋藍選手と比べても遜色ないような選手になってきたかなと思う。

バレーボールのコートに入っている甲斐優斗と、普段の私生活の甲斐優斗はあんまり変わらないんじゃないかなと思います。
根本的にはバレーボールがすごく好きな子なので、コートに入っているのがすごく楽しいんだと思います。
あの笑顔は、バレーがやれていることが楽しくて出ているんじゃないかなと思ったりします。

中身とかも全く変わってないです。ほんとにいつものほほんとした感じ。
昼まで寝てるから、高校の時からも自分が朝出る時に「優斗行くよ」って言っていつも声かけて起こしていた。

嬉しいのが強かったです。優斗が試合に出た時は感動しました。
みんなで見ていて代表に決まった瞬間泣きそうでした。勢いが止まらない甲斐君を見たいですね。
めっちゃ喜んで、笑う余裕がないぐらい喜んで暴れてほしいですね。

【話：日南振徳高校バレー部鍋倉雄次郎監督】
世界に通用するボールを見せてもらって興奮しています。ちょっと次元が違いすぎて言葉になりません。本人が目指しているところが高いのでしょうが、やはりこのレベルにならないとオリンピック選手になれないんだなと思います。

実業団選手でもあった父・晃宏さんは、甲斐選手が高校2年生の時に他界しました。
いつもそばで見守りながらバレーの楽しさを教えてくれたといいます。甲斐選手のトレードマークでもある笑顔にはそんな父への思いが込められています。

【話：甲斐優斗選手】
自分がバレーボールを楽しんでいれば父も喜ぶと思うので、常に楽しんでプレーするように心がけています。苦しい状況もありますけど、楽しんでいる姿を見てもらうほうが自分も嬉しいので常に楽しむことを心がけています。
まずはメダル獲得っていうところで、そこは一つの目標としてやっていきたいですし、武器がサーブなのでオリンピックでサービスエースをとることを一つ目標にしたいです。

初めての夢舞台まであと2週間。大切な仲間たちに支えられ日本の未来、甲斐優斗選手は笑顔でパリへ向かいます。

■パリ2024オリンピック
バレーボール男子初戦【日本 × ドイツ】27日（土）午後4時 ※日本時間