12歳以下国内ランク1位 女子テニス界注目の山形市の小学6年生 全日本で悲願の初優勝
山形市の奥山し渚さんが硬式テニスの12歳以下国内ランキングで1位に輝きました。8月に開かれた国内最高峰の舞台、全日本ジュニアテニス選手権で悲願の初優勝を果たしました。テニス界注目の小学6年生を取材しました。
山川麻衣子アナウンサー「お邪魔しますおめでとうございます。これが優勝杯とメダル賞状ですね。どんな気持ちですか?」
奥山し渚さん「とてもうれしいです」
現在、硬式テニスの12歳以下国内ランキング1位。ジュニア世代でトップクラスの実力を誇る山形市立第七小学校6年の奥山し渚さんです。山形市のインドアテニススクール『ベルズ』に所属し、毎日、3時間から5時間、練習に打ち込んでいます。得意とするのはバックハンドストロークというプレーです。
奥山し渚さん「バックハンドは両手で打つのでリーチが短いけど両手で打つと力が付くしコントロールも良くなるのでバックハンドが得意」
奥山し渚さん「ここからあの黄色い的に当てます」「当たりました」
小学校3年生で初めて全国大会に出場すると、4年生の時に10歳以下のクラスで日本一に。そこから数々の大会を制覇し、ケースの中はカップや楯がびっしり。そして今回、ここにまたひとつ、優勝カップが加わりました。
し渚さんが挑んだ「全日本ジュニア選手権」は、ジュニア世代では、国内最高峰の大会。12歳以下の女子シングルスには、全国の強豪64人がエントリーしました。
ことし、ここまで2つの全国大会に出場したし渚さんですが、いずれも決勝で敗れ、あと一歩のところで日本一に届いていませんでした。
山川アナ「全国選抜と全国小学生2回連続で準優勝いま振り返ってどういう気持ち?」
奥山し渚さん「2つの全国大会は決勝の舞台には立ったけどどっちも自分のプレーが出来なくてメンタルが不安定になり消極的なプレーだった」
第1シードで挑んだ2つの全国大会は、勝たなければというプレッシャーを感じていたし渚さん。決勝戦では集中力を欠き、思い通りのプレーが出来なかったと言います。そこで、メンタルの改善を課題に取り組んできました。
奥山し渚さん「今回はノートになんで負けているのかとそれに対してどう直すか解決策を書いた」
奥山し渚さん「相手の流れになりまだ気持ちが整理できていないのに次のプレーに入ってしまう時があるから深呼吸してから入るとか気持ちを整理してからプレーすることが出来た」
大会では、準決勝まで1セットも落とすことなく順調に勝ち進みます。そして迎えた決勝戦。ことし最初の全国大会で敗れた中学1年生との対戦で、この大会で初めて第1セットを奪われてしまいます。
奥山し渚さん「自分が悪い流れになってきてチェンジコートの時にノートを見て気持ちを切り替えた」
気持ちを切り替え第2セットを奪い返すと、第3セットも取り、逆転勝ち。小学生最後の全国大会を悲願の優勝で締めくくりました。
奥山し渚さん「逆転で勝つことが出来て今回は本当にうれしい」
山川アナ「今改めて見てどうですか?」
奥山し渚さん「まだちょっとここが物足りないけど次はここに大きいのを置きたい来年の14歳以下の大会でまたトロフィーとかもらいたい」
早くも見据えているのは、次の14歳以下のカテゴリーでの優勝。そして、その先の世界の舞台を目指す奥山し渚さん。今後の活躍に注目です。