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質店の買取窓口を定点観測 買取価格が急上昇している2024年注目の品物とは?

2024年2月13日 18:34
質店の買取窓口を定点観測 買取価格が急上昇している2024年注目の品物とは?
質屋の買取窓口

岐阜市の国道沿いにある、買い物目当ての人も多く訪れる質店「かんてい局」。販売コーナーには、実際にお客さんが売った希少価値の高い高級ブランドバッグや、話題の金製品などがズラリ。そんな質店の買取窓口を年末年始に定点観測したら、ちょっと訳ありの人たちに出会っちゃいました。

品物を鑑定するのは、自ら査定額のハードルを上げてお客さんを喜ばせるアゲアゲ鑑定士・内野智浩さん。2024年に買取価格が急上昇している注目の品物も教えてくれました。

<Case.1>20代男性「おばあちゃんのグッチのバッグ」

12月25日、クリスマス。買取は初めてという20代の男性がやってきました。男性が持ってきたのはグッチのバッグ。おばあちゃんが10年以上前に12万円で購入したものだといいます。おばあちゃんの代わりに売りに来たのかと思いきや…。

20代男性:
「(売ったお金は)僕のものになります。クリスマスなので売って(お金にして)使ってくれということだと。ちょっとでも年末の足しになればいいかなって感じですね」

さっそく買取窓口で内野さんの鑑定が始まります。多少傷んでいるところはあるようですが、状態はそれほど悪くないようです。見るのは状態だけでなく、本物かどうかも見極めなければいけません。「ロゴとロゴの間、白い線が1本で、茶色い線は6本あるんですよ」内野さん曰く、それが本物の証。どうやら、このグッチは本物のようです。

男性の希望買取価格は1~2万円ですが、「10年前のモデルは並行輸入で割引率が高かったものもある」と言う内野さん。男性も「クリスマス価格で買い取っていただければ」と食い下がります。

一歩も引かない両者でしたが、内野さんの査定結果は…1万5千円となりました! 古いタイプでも状態が良かったのが金額の決め手になったようです。

男性はもちろん大満足! バッグを買い取ってもらうと、笑顔で店を出ていきました。いい臨時収入になったようです。

<Case.2>50代女性「忘れ去られたルイヴィトンのバッグ」

年の瀬が迫ったこの日、大掃除がきっかけで売りに来たという50代女性。持ってきたのは、ずっと使っていなかったルイヴィトンのバッグ。新品で15万円ほどで購入したといいます。女性の希望買取価格は2万ですが、擦れや傷が多く、かなり使い込んでいます。2万円もいくのでしょうか…。

内野さんの鑑定開始。バッグを買ったのは10年ちょっと前だという女性の言葉に、内野さんが反応します。「年式がわかるんですよ、ルイヴィトンの場合。これを作った年式なんですけど、98年になってるんで」なんと25年前に購入したバッグであることが判明!

思っていたよりも古く使い込んだルイヴィトンのバッグでしたが、内野さんの査定結果は…なんと希望額の倍となる4万円!!

内野さんによると、中古でも大人気のルイヴィトンは、多少の傷や色褪せがあっても買取に出せば期待できるそうです。中でもモノグラムとダミエは海外でも人気があるので値段がつくといいます。

ちなみに、今、女性が夢中なのはルイヴィトンではなく中日ドラゴンズ。この4万円でドラゴンズグッズを買って、沖縄キャンプの応援にも行くそうです。

<Case.3>60代の母と30代の娘「いわくつきのメガネ」

年が明けて2024年最初の営業日。お母さんと娘さんがなにやらいわくつきのものを持ってきました。10万円で買ったという、今は亡きおばあちゃんのメガネ。

母「金やって母は言ってたんですけど、私の目では金やというのはわかれへん」
娘「本物かどうかを確かめに来た」

どうせ二束三文の金メッキだろうと諦めモードの母娘でしたが、メガネの弦に“K18”の刻印が。鑑定を始めた内野さんも、真っ先に刻印を確認。ですが、まだ金とは断言しません。金の判別は試金石と検査薬で行います。試金石に判別したいものを軽くこすって跡をつけ、検査薬を塗ると、金でなければ跡が消えてしまいます。ということで、持ち込まれた眼鏡を検査してみると、正真正銘の金であることが判明!

「ディズニーランドに孫3人を連れて行く足しにできたら」という母親に、メガネが18金であることを告げる内野さん。しかも、査定結果は…驚きの9万7800円!! 購入金額とほぼ同じ額で買取成立です!

1年のよい幕開けになったという母娘。春になったらみんなでディズニーランドに行くそうです。

ルイヴィトンや金だけじゃない! 買取価格が上昇中の2024年注目の品物とは?

買取価格が上がっているのは、ルイヴィトンや金だけではありません。2024年注目のブランドは…ズバリ「セリーヌ」。

かんてい局・鑑定士 内野智浩さん:
「トリオンフっていう柄が最近出たんですけども、結構今人気がありまして、これに似たマカダム柄っていう20~30年ぐらい前に出たモデルの買取価格が上がってます」

内野さんによれば、新作のトリオンフ柄がビンテージ調のため、20年以上前のマカダム柄にも注目が集まっているのだそうです。5年前は3000円ほどだった買取額が、なんと今は1万円に! マカダム柄はどれでも買取額が期待できるといいます。

また、金につれて銀の相場もアップしているので、ブランド品のシルバーアクセサリーの買取価格も、今年は要チェックだそうです。

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