JA福井県「コメの高値は年内いっぱい続く」 コシヒカリの買取価格“引き上げ” 店頭価格は10キロで5割以上アップか
コメの品薄状態が続く中、JA福井県はコシヒカリの買い取り価格を1俵(60キロ)あたり1万7200円に引き上げました。店頭価格は10キロで5割以上のアップが予想され、高値は年内いっぱい続くと見込まれます。
■県JAグループ 宮田幸一会長
「コメがない端境期にコメがないので影響が出ている。(高値傾向は)今年いっぱい続いていくだろうと(思う)。今の在庫の状況を見ていると」
去年の高温障害で、コメの流通量が減る中、インバウンドに伴う外食需要の高まりで品薄が続くコメ。
JA福井県は26日、理事会を開いて、農家からコメを買い取る価格の前払い金“内金”の引き上げを決めました。
主力のコシヒカリ以外では、いちほまれが1俵(60キロ)あたり1万8600円と4500円ほど引き上げました。
県内のコメ卸業者によりますと、新米コシヒカリの店頭価格は10キロあたり6000円前後で、去年より5割から7割のアップが見込まれます。
■県民
「苦しいです。コメの値段が高いので、食べる量を減らしたり」
「どこに行ってもなくて、みんな探し回っている感じ」
県内では、早生(わせ)のハナエチゼンの新米の販売が始まったものの、品薄の状態はコシヒカリの収穫が本格化する9月中旬まで続くとみられます。