原子力規制委「断層の活動性を否定することは困難」 敦賀原発2号機、敷地内の断層巡る審査
日本原電敦賀原発2号機
原子力規制委員会は31日に日本原電敦賀原発2号機の再稼働に向けた審査会合を開き、焦点となっている敷地内にある断層について「断層の活動性を否定することは困難」としました。
委員や原子力規制庁の担当者からは「説明に矛盾がある」とか「条件がいいところ取りになっている」などと厳しい意見が相次ぎ、日本原電が調査した地点では動く可能性を否定しきれていないとしました。
原子力規制庁は6月6日と7日に現地を訪れ、焦点となっている断層が原子炉直下の断層とつながっているかどうかを確認することにしています。
なお、国は「原子炉など重要な建物は、将来動く可能性がある断層の上に設置してはならない」と定めています。
敦賀原発2号機の審査は資料の不備や書き換えで、これまでに2度中断していて、去年9月から審査を再開しています。