薬草の産地化目指す高浜町で漢方薬の原料ミシマサイコを収穫
薬草の産地化を目指す高浜町で27日、漢方薬の原料に使われるミシマサイコの収穫が行われ、今年は出来が良く生薬問屋に30キロほどを出荷します。
町から薬草栽培の委託を受けている青葉山麓研究所のメンバーらは、東三松の20アールの圃場で薬草の「ミシマサイコ」を収穫しました。
セリ科のミシマサイコは根の部分が薬として使われ、肝臓の働きを強めることで解毒作用があるほか、イライラや興奮を抑える鎮静作用があるということです。
今年は夏の猛暑の影響で一部が枯れる被害がありましたが、根は15センチ以上と十分な長さに育ち、出来は良いということです。
高浜町では薬草の特産化を目指して2020年から実証栽培を始め、現在では高浜の風土に適したミシマサイコやヤマトトウキ、それにシャクヤクといった4種類の薬草に絞り込んで栽培に力を入れています。作付面積も広がり、収量も増えているということです。
■青葉山麓研究所 東 亮太さん
「圃場も広がって、とても良いミシマサイコも出来たので良い調子だと思う もっと多くの人に薬草の魅力を知ってもらいたいし、高浜で薬草栽培に興味を持ってもらえる農家を増やせるように頑張っていきたい」
青葉山麓研究所では、ミシマサイコは例年並みとなる30キロ以上の収穫を見込んでいて、奈良県の生薬問屋に出荷します。