野瀬町長「否定的にとらえる要素はない」 高浜原発の20年運転延長に理解示す 3・4号機ともに来年で運転開始から40年
運転開始からまもなく40年を迎える関西電力の高浜原発3・4号機について、高浜町の野瀬豊町長は「運転延長を否定的にとらえる要素はない」と述べ、20年間の運転延長に理解を示しました。
原子力規制委員会は原子炉の劣化状況などこれまでの審査を踏まえて、安全性を確保できると判断し、20年間の運転延長を認めていて、14日に開かれた高浜町議会の原子力対策特別委員会では、運転延長について否定的な意見はなかったということです。
野瀬町長は18日、町議会での報告を踏まえて「ずっと運転が続いているプラントでもあり、高浜原発1・2号機のように10年ぐらい止まってたプラントとは意味合いも違う。稼働年数や高経年化の度合いも10年スパンで違う。特に運転延長を否定的にとらえる要素はない」と述べ、高浜3・4号機の運転延長に理解を示しました。
その上で野瀬町長は「運転延長以外に、蒸気発生器や炉内構造物の交換といった安全に資する部分の申請もある」として、近く町の意向を県に伝える考えです。
高浜原発は、3号機が来年1月に、4号機が来年6月に、それぞれ運転開始から40年を迎えます。