運転開始から50年超え 関西電力高浜原発1号機の保安規定変更を規制委が認可 国内初のケース
原子力規制委員会は16日、関西電力の高浜原発1号機について、運転開始から50年を迎える原発についての保安規定の変更を国内で初めて認可しました。
原子力規制委員会は定例会合で、高浜原発1号機について運転の際に実施すべき事項や、原発の保安のために必要な事項を記した保安規定の変更を認可しました。
具体的には、現在の保全活動に加えて、一部の機器について追加の保全策を講じ、運転開始から50年以降もプラントを健全に維持できることを確認しました。
1974年に運転を開始した高浜原発1号機は国内で運転している最も古い原発で、50年を迎える原発の経年劣化策に関する保安規定の変更が認可されるのは国内で初めてです。
ところで改正された原子炉等規制法では、事業者は30年を超えて原発を運転する場合、10年ごとに施設の劣化の技術的な評価をした上で、新たな管理方針を策定し、規制委員会の認可を受ける必要があります。
来年の6月には60年を超えて原発の運転が可能となる新制度が施行されるため、高浜原発1号機は60年までの運転について改めて規制委員会から認可を受ける必要があります。