介護現場の即戦力に ミャンマーから実習生が来日「うらら頑張ります」 “福井クラス”で方言も学ぶ 県は毎年60人のペースで受け入れへ
10月から県内の介護施設で働くミャンマー人の実習生が来日しました。実習生はあらかじめ「福井クラス」という研修の場で文化や歴史、それに方言まで学んでいて、即戦力として活躍します。
■来日した実習生
「日本の生活とミャンマーの生活が全然違うから、日本の生活に慣れるため、頑張っていきます。仕事にもあきらめないで、一生懸命頑張ります」
県内6か所の介護施設で働くことになっているミャンマーからの技能実習生13人は24日、県庁で杉本知事と面談しました。人手不足が深刻な県内の介護施設では、こうした外国人実習生が活躍していて、その数は県内全体で470人にのぼります。
県内の65歳以上の高齢者は、来年には人口の3割を占める23万4000人に達し、ピークを迎える見込みで、県では今後も年間60人のペースで外国人の人材を受け入れる計画です。
来日したミャンマーの実習生たちは、県が現地に設けたその名も「福井クラス」で事前に研修を積んできました。研修では、日本の食材で作れるミャンマー料理の紹介や、福井弁の使い方まで学んでいます。
■実習生
「標準語で“私”を、福井弁では“うら”。“寒い”を“さぶい”。“暑い”のを“ちゅんちゅん”」
■実習生
「日本語は勉強したが、本で勉強した日本語と福井弁は違うので少し難しい」
「親切で、高齢者のために優しい介護士になりたい」
■3人を受け入れる施設の担当者
「本当に心からスタッフが待っているという状態。言葉も日本の“福井クラス”というところで、すごく勉強して入ってきてくれるので、非常に楽しみにしている」
なお、技能実習生が日本で働けるのは最長5年ですが、介護福祉士の資格を取ると在留期限が撤廃されるため、県では資格の取得もサポートする方針です。