6万匹のバフンウニの赤ちゃん、陸上ですくすく 坂井市三国町に陸上養殖施設が完成 特産「汐うに」の原料 近年は稚貝の生育不良と海女不足で漁獲量落ち込み
ウニの稚貝
坂井市三国町に、ウニの陸上養殖のための新たな施設が完成し、海水温の上昇などで漁獲量の減少が続く中、安定供給につなげます。
ずらっと並んだ水槽。中にいるのは越前海岸一帯で作られている、特産「汐うに」の原料となるバフンウニの赤ちゃんです。
坂井市三国町の漁港の近くに完成したこちらの施設では、ウニの陸上養殖が進められていて、14日は新たに1万2000個の稚貝が水槽へと移されました。
水温は夏場でも20度に保たれ、最大6万個のウニを養殖することができるということです。
■坂井市林業水産振興課 田島康亨参事㊨
「確実な汐うにの生産量の増加と、新たな担い手を確保し、汐うに文化と海女文化の継承を図る」
近年は、海水温の上昇による稚貝の成育不良に加えて、海女の担い手不足もあり、ウニの漁獲量はピーク時のおよそ4分の1まで落ち込んでいて、市では陸上養殖を通じて安定供給につなげます。
最終更新日:2025年3月14日 19:55