「金福すいか」出荷 尻割れ防止し収量アップへ 福井市の特産
黄金色に輝く見た目と真っ赤な果肉からあふれ出す強い甘み。福井市の特産「金福すいか」の出荷が今年も始まります。去年、新たな品種にリニューアルしたものの、尻の部分が割れる被害が続出したことから、今年は生産の復活が期待されています。
農業の世界に飛び込み、今年1月から金福すいかを栽培している田中明将さんのハウスでも、出荷の時期を迎えています。
■農家 田中明将さん
「福井市で農業している人は作る権利を得られる。特産品を作れることに魅力を感じた。自分が手をかけて育ててきたのでドキドキはするけれど、自信を持って届けたい」
新幹線開業に合わせて福井市では去年、金福すいかを新たな品種にリニューアル。より糖度が高く、種が少なくなりましたが…。
多くの農家で尻の部分が割れる被害が続出。去年の出荷数は6601個と、目標だった7500個を大きく下回りました。
■福井市園芸センターの担当者
「気にされている人が多い尻割れ。残念ながら今年も出ています。急激なかん水(水やり)はやめましょう。コンスタントに水分をあげてもらう」
福井市内では11日、金福すいかと黄色い果肉が特徴の「銀福すいか」の目ぞろえ会が開かれ、出席した農家が梱包や栽培の方法を改めて確認していました。
■栽培農家
「去年は割れた。ほとんどごみ箱の中にいってしまった。県外に客がたくさんいるので何とか確保しないと」
■栽培農家
「少しでも収量をあげたいので、なるべく親切に大事に扱いたい。割れないように」
なお、今年は金福と銀福で去年よりも700個ほど多い9000個の出荷を目指します。