「モノレールに乗ってるみたい!」乗り心地は良好 越前市の自動運転バス 22日から実証運行スタート
越前市が導入を検討する自動運転バスが、22日から一般の市民を乗せて実証運行を始めます。地域交通の新たな切り札として注目が集まるバス。その乗り心地は?
■亀島愛永記者リポート
「近未来を思わせる丸みのあるフォルムの車両。ドアには越前市ならではの紫式部のデザイン。中に入ってみると運転席にバスならではの大きなハンドルがない」
天井部分に取り付けられたGPSアンテナに、障害物を検知する8つのセンサー。越前市が試験で運行する電動の「自動運転バス」「ARMA」です。
バスは8人乗りで、22日から一般市民を乗せて運行するのを前に試乗会がありました。
■亀島愛永記者リポート
「道路なので若干の振動はあるがすごく滑らか。乗り心地と車内の雰囲気が相まってモノレールに乗ってるみたい」
バスは、市役所を出発してハピラインふくい武生駅と総社大神宮を経由したあと、市役所に戻るルートを1周15分で走ります。
一部区間は、オペレーターがコントローラーを使って手動で運転する「レベル2」ですが、市では、地域交通の担い手不足を解消しようと将来的には完全自動運転の「レベル4」を目指します。
■越前市 山田賢一市長
「バスの運転士がいないのが顕在化している。解決する方法としても有効じゃないか。地域がそれを受け入れることが大事だと思う。みなさんがこれに慣れる期間にしたい」
バスは22日から5日間、1時間に2周のペースで運行し、定員に余裕があれば乗車できます。一般の車が行き交う道路で自動運転の車両が走るのは、県内では初めてということです。