甘み感じる「夏そば」デビュー わせ品種の栽培に初挑戦 越前市内16店舗で提供、8月6日から
JA越前たけふ管内で今年初めて栽培に挑戦した「夏そば」の提供が、越前市内の飲食店で始まります。16店舗で合わせて1万食あまりが提供され、香りと風味を楽しめます。
越前市役所で5日、試食会が開かれ、栽培農家らが十割で打った「夏そば」の味を確かめました。
■試食した農家
「甘みがある。われわれが作ったソバが、こうやって皆さんに食べてもらえるのはうれしい」
JA越前たけふ管内では、16軒の農家が北海道産のわせ品種「キタワセソバ」の栽培に初めて挑戦しました。県内の在来種は夏に育ちにくい中、この品種は4月に種をまき、7月に収穫できるのが特徴です。
■リポート 亀島愛永記者
「香りがしっかりあります。爽やかだけど、確かな新そばの香りが口の中に広がります」
肥料の不足などで、収量こそおよそ3トンと目標の4分の1にとどまりましたが、地元の麺類組合では、夏の新そばを越前市の新たな名物にしたいと意気込んでいます。
■武生麺類組合 金子康幸組合長
「夏でも、越前市では新そばが食べられると。お盆に越前市に来たら、新そばが食べられるんだと位置づけたい」
「夏そば」は8月6日から同25日までの期間限定で提供されます。