【期待】「泳ぐ宝石」ニシキゴイ 中国への輸出再開へ 世界のバイヤーが訪れる福岡のオークションにさっそく中国から予約が
観賞用として海外で人気の「泳ぐ宝石」ニシキゴイ。去年11月から中国向けの輸出が停止されていました。その輸出が、およそ1年ぶりに再開される見通しとなり、久留米市の養殖業者は期待を寄せています。
複数の照明をセッティングし、プロのカメラマンがレンズを向けるその先には「ニシキゴイ」が。22日に訪れたのは、久留米市にあるニシキゴイの養殖場です。
■尾形養鯉場・尾形学社長
「11月6日にうちでニシキゴイのオークションをやるんです。そのための準備のコイの撮影です。世界各国からおいでになるし、今回は中国からもいっぱい予約が入っています。」
20の国と地域から、バイヤーたちがニシキゴイを求めて訪れます。日本のニシキゴイは「泳ぐ宝石」とも呼ばれます。
■過去のオークション
「100万!」
「130万円!」
ニシキゴイは海外で鑑賞用として人気があり、おととしの輸出額は63億円にものぼります。特に中国は輸出のおよそ2割を占め、日本にとって最大の輸出国となっていました。
しかし去年8月、東京電力福島第一原発の処理水放出を受け、中国は日本産水産物の輸入を停止しました。理由は明かされていませんが、ニシキゴイも去年11月から、中国へ輸出ができない状態が続いていました。
農林水産省によりますと、ことし10月になって中国側が、この久留米市の養殖場を含め国内6施設からの輸出受け入れを認めたということです。
■尾形社長
「中国というのは本当に大きな市場だからですね。再開のめどが立ったということは本当にうれしく思っています。」
富裕層を中心に人気が高く、世界で高値で取り引きされているニシキゴイ。およそ1年ぶりに中国への輸出が再開される見通しとなりました。