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2月6日は海苔の日 産地では給食に福岡有明ノリ ただ全国的に品薄 価格にも影響 福岡 

2024年2月6日 18:15
2月6日は海苔の日 産地では給食に福岡有明ノリ ただ全国的に品薄 価格にも影響 福岡 
2月6日は海苔の日

2月6日は「海苔の日」です。有明ノリの産地では、給食にノリが出されました。ただ、ことしは全国的に品薄の傾向があるようです。

福岡県柳川市では6日、「海苔の日」に合わせ、市内の小中学校の給食でノリが出されました。

■児童
「パリパリしておいしいです。」

2月6日が「海苔の日」になったのは、日本最古の本格的な法律とされる大宝律令が関係しています。大宝律令には納税品の一つとして、ノリが記されていました。

施行された日を西暦に換算すると702年の2月6日で、これにちなんで、生産者団体が「海苔の日」と定めました。

福岡有明ノリは昨シーズンは記録的な不漁となりましたが、去年12月に行われた今シーズン初の入札会では、黒く色づいた香り豊かなノリが並びました。

ところが、福岡有明海漁連の倉庫は例年、この時期にはおよそ3000箱のノリで埋まっているはずの倉庫は6日、カラの状態でした。

■阿部まみフィールドキャスター
「今、何もないですね。」

本来であれば1月から始まる冷凍網ノリの生産が遅れているためです。

雨が少なかったことと、プランクトンの長期的な発生で海の栄養が不足し、生産開始が1か月ほど遅れたため新しいノリが入ってこないのです。

■福岡有明海漁連 業務部・境 真秋部長
「例年、この時期はほとんど満杯になるくらい品物が埋まっているのですが、こういう状況はなかなかかつてないですね。」

こちらは、福岡市博多区にあるおにぎりの専門店です。店主の実家でとれた佐賀県産の米と有明ノリを使っています。

佐賀県有明海漁協によりますと、現在、全国的にノリが品薄で値段が高いということで、この店にも影響が出ていました。

■米一粒ノチカラ・栗山一成さん
「なかなかとれないというところもあるので、金額的にはどうしても高くなるかなと。」

オープンから3年がたち、ことし1月、初めて10円から20円の値上げに踏み切ることになりました。

およそ20センチ四方のノリ1枚あたりの仕入れ値が20円から25円上がったのに加え、資材の高騰もあり、苦渋の決断でした。

■栗山さん
「おにぎりって具材はもちろんですが、もともとお米とノリっていうのが僕は一番大事だなと思っているので、上がったものはしかたないかなと思いながら仕入れをしているところです。」

福岡有明海漁連によりますと、今シーズンのノリは例年より3億枚ほど減る見通しだということです。