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【最新】「巨大地震注意」呼びかけ終了 自治体・海水浴場・ホテルでは 防災の専門家「備えは続けて」 福岡

2024年8月15日 17:50
【最新】「巨大地震注意」呼びかけ終了 自治体・海水浴場・ホテルでは 防災の専門家「備えは続けて」 福岡
「巨大地震注意」呼びかけ終了

8月8日、日向灘で起きた地震を受けて発表された、南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の呼びかけが、15日午後5時に終了しました。専門家は、地震への備えを続けるよう呼びかけています。

■松村 防災担当相(午後5時すぎ)
「地震活動や地殻変動に特段の変化が観測されなかったことから、特別な注意の呼びかけについては、先ほど17時をもって終了しました。」

松村防災担当相は15日午後5時すぎに会見を開き、「巨大地震注意」の呼びかけを終了することを発表しました。

■撮影した人
「地震です、地震です。」

8月8日、日向灘を震源としたマグニチュード7.1の地震が発生。気象庁は、南海トラフ地震が起きる可能性が普段よりも高まっているとして、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表しました。

国も、地震発生から1週間は注意を呼びかけました。

南海トラフ地震の「防災対策推進地域」に指定されている行橋市では15日、「巨大地震注意」の呼びかけが終わることを市民に知らせるため、ホームページを作成していました。

■行橋市 防災危機管理室・上村雅子さん
「臨時情報が出てからFAXなどで情報が来ています。時系列で来ています。きのう、呼びかけを終了する予定だということで。」

行橋市では8日の地震が発生して以降、SNSなどで避難経路や避難場所の確認、防災グッズの準備などを呼びかけてきました。

■上村さん
「地震発生がなくなるというわけではありませんので、日頃から備えていただくということを改めて気にかけていただけたらと、注意喚起はお願いしています。」

行橋市内の長井浜海水浴場では、海を楽しむ家族連れの姿がありました。

■苅田町から訪れた親子
「波があって楽しい。いい気持ち。」
「解除(終了)になったからといって、安全になったわけじゃないので。これからも警戒しながらだけど、警戒だけしても楽しめないので、やれることをやりながら楽しめたらいいなと思います。」

海水浴場にあるホテルは、呼びかけが終わることについて。

■ビーチサイドホテルそらすな・城賀本 裕介さん
「やっぱり、ひと安心だとは思います。普段から避難訓練をやっていますので、生かせることがあれば。」

防災の専門家は今回の「臨時情報」について、南海トラフ地震を知るきっかけになったと指摘します。

■東京大学大学院 情報学環・松尾一郎 客員教授
「私たち国民にとって、地震が発生する、地震と津波が来る、少なくともそれに対する構え・備えを中止するという話ではない。終了したからといって、もう起こらないというふうに思ったらダメです。」

呼びかけが終了しても、大地震への備えを続ける必要があると訴えます。

■松尾 客員教授
「あした起こるかもしれない、1年後になるかもしれない、10年後になるかもしれない、誰もわからないです。わからないことを伝えようとしている難しさがあるからこそ、少なくとも取り組み・備え・構えは早くやっていきましょうと推進させる。これが重要です。」

いつ起きてもおかしくない南海トラフ巨大地震。「注意」の呼びかけは終わりましたが、自分事として考えていく必要があります。