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20匹を超えるサルの群れが道路を横断 福岡市で目撃相次ぐ 児童など2人かまれケガ

2023年9月29日 17:33
20匹を超えるサルの群れが道路を横断 福岡市で目撃相次ぐ 児童など2人かまれケガ

福岡市内では9月、サルの目撃情報が相次いでいます。28日は9歳の女の子など2人が、足をかまれる被害も出ています。どうして今、サルが頻繁に出没するのでしょうか。

こちらは9月18日に、福岡市早良区椎原で撮影された動画です。20匹を超えるサルの群れが道路を横断していて、子ザルが親ザルの後を追うような姿も確認できます。

■動画の撮影者
「鳴き声が聞こえて、鳥じゃないと思ってベランダをのぞいたら、いっぱい来ていた。毎年1回は見るけれど、こんなにいっぱい出てきたのは初めて見ました。目の前を通って行ったので、恐怖感はありました。小さい子どもがいるので、何かあったら危ない。」

福岡市内では9月に入り、サルの目撃情報が相次いでいます。警察によりますと、29日も中央区、南区、早良区などで、サルの目撃に関する通報が少なくとも8件入っています。

28日は福岡市南区柏原の柏陵高校近くで、小学3年の女の子と50歳の女性が、ほぼ同じ場所でサルに襲われケガをしました。

相次ぐサルの目撃情報について、福岡市動物園で聞きました。

■福岡市動物園・安河内清文さん
「繁殖期を前に、エサを一生懸命に食べて脂肪を蓄える時期。木の実などを探しまわっているサルにとっては、山であっても民家であっても関係ない。おいしいものがあれば人がいても行く。」

そのうえで、野生のサルに遭遇した場合の対処法を聞きました。

■安河内さん
「大声で叫ぶとサルが興奮する。走らず、サルに背中を向けず、サルの居場所を確認しつつゆっくり遠ざかる。サルのことは知らないふりをして遠ざかることが一番いい。」

福岡市の担当者や警察は29日も引き続き、目撃情報があった周辺でサルを捜すとともに、近くの住民や学校に対し、サルを見かけても近づかないよう注意を呼びかけています。