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子どもの存在気づかず…死角が関係か 母親の車にひかれ2歳の娘が死亡 福島・大玉村

2024年7月17日 19:02
子どもの存在気づかず…死角が関係か 母親の車にひかれ2歳の娘が死亡 福島・大玉村

16日夕方、大玉村で2歳の女の子が母親の運転する車にひかれ、死亡しました。
母親は、子どもの存在に気づいていなかったとみられています。

車の死角には危険が潜んでいます。事故を防ぐためには、どうすれば良いのでしょうか。

事故があったのは、大玉村にある民家の駐車場です。
16日午後4時50分ごろ、「妻が車で娘をひいてしまった」などと、父親から119番通報がありました。

37歳の母親が自宅の駐車場から出ようと車を前進させた際に、2歳の娘をひいてしまったということです。

女の子は心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
母親は「前進した際に何かに乗り上げた。確認したら、自分の子だった」などと話しているということです。

家族に子どもを預けたあと、再び1人で出かけようと駐車場から車を前進させた際に事故が起き、母親は、子どもの存在に気づいていなかったとみられています。
警察は、過失運転致死の疑いも視野に当時の状況を詳しく調べています。

運転席からは見えづらい=車の死角が関係したとみられる今回の事故。
こうした事故を防ぐためには、直接、危険がないか目で確認することが重要と、専門家は話します。

■保原自動車学校 技能検定員 大内惣吉さん
「小さい子どもだと、どうしても死角に入りやすい。(車に)乗る前から前と後ろを確認していただいて、それから発進する前に、もう一度確認していただければ事故を防げるのではないか」

目印を置いて運転席からの死角がどれくらいの範囲におよぶのか確認すると…ドライバーの身長などにもよりますが、運転席からの死角は、前方は4メートルほど、後方に至っては十数メートルにもおよびます。

死角は思っているよりも広く、特に小さい子どもなどは気づきにくいといいます。
乗車前には一度、車の周りを歩き、人などがいないかを確認する意識を持って欲しいということです。