安芸郡坂町のタクシー強盗犯は事件前に刃物持ち広島市内を徘徊 広島市のタクシー会社はハード面の対策強化へ
安芸郡坂町で起きたタクシー強盗事件で、男は事件前、刃物を持ち広島市内を徘徊していたことがわかりました。
警察署からフードをかぶり出てきた男。強盗殺人未遂の疑いで送検された、無職の平田瞬介容疑者・40歳です。
平田容疑者は1月8日、客を装ってタクシーに乗り、運転手の首などを刃物で複数回切りつけ、タクシーや金品を奪おうとした疑いです。運転手は軽傷でした。なぜ犯行に及んだのか。警察の調べに対し…
「遠くへ行きたかった」
防犯カメラの映像などから、事件前後の足どりが明らかになってきました。事件前、自宅から刃物を持ち出し、コンビニで食べ物や飲み物を購入。広島市中区の繁華街などを徘徊しました。そして、午前2時すぎ中央通りでタクシーに乗車。複数回行き先を変更しながら安芸郡坂町で停車させると、後ろから無言で運転手の首を切りつけました。
平田容疑者はタクシーを奪おうとしましたが、動かすことができず何も奪わずに逃走。事件後の行動については。
「現場付近で身を潜めていた。自転車を盗んで呉線の駅に行き電車に乗った」
密室空間で起きた凶悪な事件。広島市のタクシー会社は、ハード面での対策を強化しています。
■つばめ交通 企画室 山内康平 室長
「防護板であったりとか、車内のカメラがあるのでカメラを使ったり。去年広島駅の北口でタクシー強盗があった際に、それを踏まえて弊社の方で導入を決めた」
このほか、ハンドル下の緊急通報ボタンを押すと行燈が点滅し、通信室に連絡が入る仕組みも導入しています。
■つばめ交通 企画室 山内康平 室長
「赤いランプを点灯しているタクシーを見かけたら、みなさんも警察に通報していただければ幸いです」
警察は殺意のある計画的な犯行とみて、経緯などについて捜査しています。
(2025年1月16日放送)