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武将たちの復元甲冑が広島城二の丸に集結! 制作はあのメジャーリーガーに縁のある会社! 等身大の甲冑を見に行こう! 【アナたにプレゼン・テレビ派】

2023年12月3日 0:07
武将たちの復元甲冑が広島城二の丸に集結! 制作はあのメジャーリーガーに縁のある会社! 等身大の甲冑を見に行こう! 【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。澤村優輝アナウンサーが、皆さんが「行ってみたい!」「楽しそう」と思える情報をプレゼンします。今回は、広島城の二の丸で開かれているイベントです。

安土桃山時代に建てられた広島城の天守閣は、1945年原爆により焼失します。その後、1958年に鉄筋コンクリートづくりで復元されました。広島城は、外国人観光客にも人気スポットの1つです。

今回紹介するのは、城の南東にある「二の丸」です。二の丸はいわゆる防衛拠点で、橋から攻める相手には櫓の上から、堀を渡る相手には櫓や塀にあけた「狭間(さま)」という場所から、弓や鉄砲で攻撃して、敵を追い払う最初の場所でした。櫓は1994年に木造で復元が完了しています。観光客の玄関口として、さまざまなイベントが行われる場所となっており、現在、「復元武将甲冑展」が開催されています。

甲冑の制作は、あのメジャーリーガーに縁のある会社!!

今回展示している甲冑の制作にあたったのは、その名も『甲冑工房丸武』という、鹿児島県にある会社です。メジャーリーガーの大谷翔平選手とも縁が深い会社です。

大谷選手がホームランを打った後に、ベンチで迎えられた時に被る兜は、丸武が制作しました。その他にも、時代劇などの衣装としても重宝されており、国内シェアは8割を占めています。細やかな手作業で、甲冑や兜を仕上げる丸武の甲冑や兜が今、広島城の二の丸に集まっています。

「復元武将甲冑展」の見どころは、サイズが当時のものに非常に近い、復元された等身大の甲冑が間近で見られます。美術館のような仕切りもガラスもなく、色々な角度から甲冑の細やかなデザインまで見ることができます。また、光の当たり方などにも工夫を凝らしているそうです。

今回の展示では、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑をはじめ、有名な武将の甲冑が並びます。史実や保存されている甲冑からの情報に基づいて、なるべく近い形で復元された甲冑となっています。

広島にまつわる武将の甲冑を紹介!

まずは、中国地方を最初に治めた毛利元就の甲冑です。源平合戦の頃からの伝統的なデザインとなっており、紅・紫・白の「色々威(いろいろおどし)」が特徴的です。とても細かい編み方を近くで見ることができます。

広島城初代当主、元就の孫に当たる毛利輝元の甲冑の特徴は、動きやすいシンプルな形「当世具足(とうせいぐそく)」です。「当世」は現代的であること、「具足」とはすべて備わっていることを意味します。まさに、トレンドと機能性を兼ね備えている甲冑といえます。この時代の槍や、鉄砲に対応した防御を手に入れる鎧でした。

江戸時代に広島を治めた福島正則の甲冑は、特徴的な「水牛脇立て兜」です。この兜は、木工に塗装が施された作りのため、見た目に反して軽いそうです。安土桃山時代は、戦場でのアピールのため、奇抜な兜をかぶるのがトレンドで、実際にこのカブトを被って、関ヶ原の戦いに出陣したとされています。

甲冑を見て、当時を想像してみよう!

今回のイベントを担当している、広島市文化振興課担当課長の木本卓夫さんは、「甲冑ひとつひとつに個性や美意識が備わっている。実物大を目の前で見て、想像を膨らますことで、安土桃山などの時代を身近に感じて欲しい。」と話していました。

「復元武将甲冑展」は、広島城二の丸復元建物で、入場無料で、12月21日まで開催されます。広島城を訪れた際には、二の丸も覗いてみてください。

【テレビ派 2023年11月30日放送】

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