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【特集】世界大会に出場したボディービルダーが目指す! 筋トレで「地域の人を元気にしたい」 広島・三次市

2025年1月29日 7:30
【特集】世界大会に出場したボディービルダーが目指す! 筋トレで「地域の人を元気にしたい」 広島・三次市

2024年12月に開かれたボディービルの世界大会に、広島県三次市の女性が日本代表として出場しました。筋トレ歴わずか2年で挑んだ世界大会ですが、女性には、筋トレを通してもうひとつ目指していることがありました。

三次のジムから、ボディービル世界大会に出場!

河野智恵子さんは、ボディービルの日本代表選手です。世界大会の出場を、控えていました。河野さんにとって、ボディービルの魅力を聞きました。

■ストレングスジム三次 トレーナー・河野智恵子さん
「1年後に自分がどんな体になるんだろうというのを、大会のことは考えてなかったです。ただ一生懸命取り組んでいったら、どんなふうに変わるんだろうと、楽しみを持ちながら続けてきた。」

河野さんがトレーニングに励んでいる「ストレングスジム三次」では、世界大会出場が大きな話題になっています。

ジムには、広島県北一帯から利用者が集まっています。

■ジムの会員は…
「アットホームで、居心地良くやらせてもらってます。」
「高齢になると成果は出ませんけど、気持ちがいいですよね。」

ジムを経営しているのは、河野さんの夫・大輝さんです。トレーナーも務めます。

■ストレングスジム三次 代表・河野大輝さん
「老若男女のみなさんに来て頂いてるので、最近では主婦の方だったり、これから大会を目指していきたいというような方が増えて頂いたりとか。幅広く使って頂いてるジムです。」

きっかけは「自分の後ろ姿」だった

妻・智恵子さんも2年前に始めたばかり。最初は軽い気持ちでした。

■ストレングスジム三次 トレーナー・河野智恵子さん
「肩こりがひどくて、筋力の衰えだったりとか、自分の後ろ姿を見たときに、お尻が垂れてきたなというのも気になっていて。そのタイミングで主人から「トレーニングを始めていくと体が変わるよ」「やった方がいいよと」いう所からスタートになります。」

効果を感じた河野さん。次第に筋トレの魅力にはまっていきました。肉体美に磨きをかけ、2023年に初めてボディービルの大会に出場しました。以来、国内やアジアの大会で8度の優勝を果たすなど、好成績を挙げました。

新たな目標は「地域の人を元気にしたい」

そんな河野さんに、「地域の人を元気にしたい」という新たな目標ができました。

■ストレングスジム三次 トレーナー・河野智恵子さん
「人生を楽しむには、食べたいものを食べて、見たい景色を見て、行きたいところに行ける。健康じゃないとできないと思いますので、皆様の健康作りの第一歩のお手伝いをしたい。」

河野さんが暮らす三次市は人口およそ4万8千人で、その4割が65歳以上の高齢者です。県北の人たちにいつまでも健康な体で過ごしてほしいと、トレーナーも務めています。

御年81歳の会員は、マシンをつかったトレーニングが習慣になっているといいます。

■81歳の会員は…
「ジムに来て良かったのは、まず風邪を引かないようになったな。ゴルフをして、足がまったく心配がいらないようになった。」

この日、智恵子さんが出向いたのは安芸高田市内の病院です。職員を対象に、ストレッチヨガの講師を務めています。福利厚生の一環で声がかかり、職員の健康を支えます。

■参加者は…
「すごい筋肉で強そうだと思ってたんですけど、とてもやさしい先生で、気さくで楽しいです。」
「普段は運動不足なので、筋肉を動かしてくれるようなメニューを取り入れて下さってるので、ありがたいなと思います。」

■ストレングスジム三次 トレーナー・河野智恵子さん
「皆様の健康のお手伝いをしているという形で、本当に相乗効果で、皆様が元気になってるなというのは、私自身も元気をもらってますし、感じてます。」

厳しい食事制限と応援で、世界大会に挑む!

河野さんは、みずからに厳しい食事制限も課しています。

■ストレングスジム三次 トレーナー・河野智恵子さん
「余計なものはとらない。シンプルな食事を食べる。決まった量を、決まった時間に。ただそれだけを、大会に向けて取り組んでいく感じです。」

初めての世界大会出場へ向け、最後の調整に打ち込む智恵子さんに、ジムの会員から、応援メッセージが寄せられました。感謝の気持ちを胸に、本番に臨みます。

40か国が参加したボディービルの世界選手権。日本代表の河野さんは、年齢別と身長別の2つの部門に出場し、トレーニングの成果を披露しました。

結果は、年齢別4位で、身長別は6位となり、見事ダブルで入賞を果たしました。

世界大会で得た経験を、地域の人々のために

世界大会出場という貴重な経験を経て、芽生えた新たな気持ち。

■ストレングスジム三次 トレーナー・河野智恵子さん
「人は本気になれば、1年で変われるところで。女性に向けた正しい食事だったりとか、トレーニングの取り組み方というので、何か発信することができればいいなと思って、これから先考えています。」

筋トレを始めて、身体も人生も変わったという河野さん。今後もボディービルを続けながら、地域の人の健康の手伝いをしようと意気込みます。

最終更新日:2025年1月29日 7:30