新ホール整備 条例案をめぐり「再議」を行うために徳島市議会臨時会の本会議 一方で県民の本音は【徳島】
11月5日 徳島市議会臨時会 本会議
(自民党市民の会 小野功晴議員)
「市長が『再議』に踏み切ったことは、市民の利益となる県市協調を堅持するためのやむを得ない決断であり、正しい判断であったと考えます」
(公明党徳島市議団 黒下広宣議員)
「条例は県市協調路線を妨げるものであるはずがなく、一層強固なものにする役割を持つものであると考えます」
この日に開かれた徳島市議会臨時会の本会議では、条例案をめぐって7人の議員が質問に立ちました。
「賛成」「反対」、それぞれの立場から議論が交わされ、「賛成」の立場の議員からは、改めて県市基本協定を白紙にすべきとする意見が上がりました。
(自民党徳島市議団 岡孝治議員)
「場所も規模も施設の内容も、これ(基本計画)に基づいてつくった協定書。この協定を変えるなら基本計画から見直していかないと、これが行政の正当な手続き。こういうものをすっ飛ばして、おなたの考えだけで突っ走るのは危ない」
(新政会 本田泰広議員)
「新ホールの建設場所の変更は、大きな方向転換です。行政にとって、手続きは最も重んじられるべきことがら。いったん白紙に戻し、新たな協定を締結したうえで事業を進めるのが筋」
これに対し遠藤彰良徳島市長は、協定を白紙にする影響について次のように述べました。
(遠藤彰良徳島市長)
「新ホールの整備だけでなく、それ以外の徳島市として県と協力して進めていかなければならない様々な重要事業にも多大な悪影響が及び、市民の皆様に大きな不利益をもたらすこととなります」
遠藤徳島市長はこのように述べ、改めて県市基本協定を改定する方針を示しました。
新ホールを巡る議論に徳島県民の本音は
すでに30年にも及ぼうとしている新ホールをめぐる議論について、街ゆく人たちの本音を聞きました。
「(ホールを作ることには)反対しない。だけど僕ら生きてないもの。出来た時分に、年で」
「ようけあるで。『県郷土文化会館(あわぎんホール)』から『アスティとくしま』から。もう必要ない。いらないもの作らなくても、何もしない方が一番良い」
「個人的には、早く進めて色々な行事とか色々なことをしたらと思う」
「なるべく早く作っていただいた方が良いかなと思う。話し合いも必要だと思うが、(新ホールの整備を)進める方の意見を私は尊重した方が良い」
「演奏される方とか(できない環境で)ちょっと空白になっているので、早く解決してあげなかったら(ホールが)ないもんね」
「いつになったらできるのかな。もっと協力しあえないものなんですかね」
徳島市議会臨時会は、11月11日に総務委員会、15日の閉会日に採決が行われます。