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91議案を可決・同意し閉会 徳島県議会2月定例会【徳島】

2025年3月10日 18:45
91議案を可決・同意し閉会 徳島県議会2月定例会【徳島】
徳島県議会2月定例会は3月10日、最終日を迎え、新ホールの設計費や新年度当初予算案など、91議案を可決同意して閉会しました。

県が整備を進める、藍場浜公園西エリアでの新ホール設計費3億1000万円の補正予算案についての審議では、賛成反対のそれぞれの立場から討論がありました。

賛成討論にたったグローカル・プラスの岸本淳志議員は、県は徳島市との合意ののちに予算を執行する考えだとして、合意前の予算案にも賛成する考えを示しました。

(グローカルplus・岸本淳志議員)
「県民の皆さんをいつまでも待たせることなく、一体的な整理にむけた徳島市との協議を引き続きしっかりやるべきであり、合わせて必要となる予算を確保するということは、早期整備に向けた道筋として矛盾するものではなく、本補正予算案を可決するべきであります」

一方、反対する自民党県民会議の井下泰憲議員は、市との協議が合意に至っていない中、予算提案は時期尚早だとして次のように述べました。

(自民党県民会議・井下泰憲議員)
「本来、予算は執行できる見込みが確実、あるいはその見通しがある場合に出されるもの。県の希望や予測が先行する執行できる見込みが不明瞭なものに、県民の皆さんからお預かりしている多額の税金を使っていいとは思わない」

この補正予算案は、県議会自民党を中心とした賛成多数で可決されました。

また、国際定期便就航に伴う交流人口拡大策や、0歳児から2歳児までの保育料無償化などを盛り込んだ総額5160億円余りの新年度当初予算案をはじめ、合わせて91の議案が原案どおり可決、同意されました。

閉会後、取材に応じた後藤田知事は、新ホールの早期整備に向け今後、徳島市議会での議論に期待したいと述べました。

(後藤田知事)
「未来の子供たちに、早く立派なレガシーを残してあげるということですので、徳島市議会にもぜひアクセルをしっかり踏んで、徳島市長を応援していただきたいなと」

また10日は、正副議長の改選も行われ、新しい議長に県議会自民党の須見一仁議員が、副議長に同じく県議会自民党の大塚明廣議員が選出されました。

(小喜多記者)
「新ホール整備は、設計予算が可決され、いよいよ着工に向けて動き出したかに見えます。しかし、徳島市議会の中ではいまだ異論も多くあり、先行きはまだ不透明なままです。四国の中で唯一1000人以上収容の大ホールがない徳島県。文化面での遅れを感じざるを得ません。今後は、現在開会中の徳島市議会でどう決着していくのか、議論の行方に注目が集まります」
最終更新日:2025年3月10日 21:57

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