×

前会長「遊興費や生活費などに使った」 県高校PTA連合会・5000万円使途不明金問題【徳島】

2025年3月10日 18:45
前会長「遊興費や生活費などに使った」 県高校PTA連合会・5000万円使途不明金問題【徳島】
徳島県高校PTA連合会の預金に5000万円を超える使途不明金が発生している問題で、先週から連合会が作成した資料をもとに各学校のPTAなどに対する説明会がはじまりました。

着服したとみられる前会長の男性は、「遊興費や生活費などに使った」と話し、着服を認めたということです。

県内の高校PTAで作る「県高等学校PTA連合会」の預金に、5000万円を超える使途不明金が発生しています。

去年11月、取引のある旅行会社から、未払金約230万円の催促があり発覚しました。

当時、会長を務めていた男性は連合会の調査に対し、「遊興費や生活費などに使った」と着服を認め、会長を辞任したということです。

関係者によりますと、男性が会長に就任したのは、2022年。

この年の8月に事務局長が辞任したため、男性が事務局長を兼任、連合会の通帳と印鑑を1人で管理することになりました。

着服は遅くとも、この年の11月から始まったとみられます。

予算書や決算書も1人で作成していたという前会長。

四国放送が入手した2023年度の決算報告書では、ほぼ同じ金額であるはずの収入の「予算」と「決算」の繰越金に200万円以上の乖離があるなど、不可解な部分が見られます。

また2024年度に入ってから、2500万円の定期預金も取り崩されていて、前会長は「数年後、徳島で開かれる全国高校PTA連合会の全国大会の準備」と説明したということですが、関係者は、「着服した金の一部ではないか」と見ています。

会計監査では、前会長から領収書や帳簿の提示はなく、通帳のコピーのみが提示されました。

自然、両者の照合なども行われることはなく、連合会は、「監査業務に対する役員の認識不足が機能不全を招いた」としています。

前会長からは160万円が返済されたということですが、未払いだった金の返済などに充てられ、連合会の口座には一時、数万円しか残っていない時期もありました。

連合会は2025年1月、警察に被害届を提出。

警察が業務上横領の疑いで捜査しています。

連合会によりますと、使途不明金5000万円の中には、正当な活動に充てられたものも含まれており、正確な被害金額は精査中だいうことです。
最終更新日:2025年3月10日 20:32

ニュース

ニュース