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【人材確保も目的】台湾企業も多く出展 益城町で半導体技術や製品のPRイベント

2024年2月28日 18:21
【人材確保も目的】台湾企業も多く出展 益城町で半導体技術や製品のPRイベント
TSMCの熊本進出で半導体に注目が集まる中、28日から益城町で、半導体関連企業が技術や製品をPRするイベントが始まりました。台湾の企業も多く出展したイベントの狙いを取材しました。

熊本地震で大きな被害を受けた益城町にあるグランメッセ熊本で始まった「くまもと産業復興エキスポ」。災害からの復興が進む中、半導体産業の集積などで活気づく熊本を国の内外に発信しようと初めて開催されました。出展した企業や団体は約270にのぼります。

■畑中香保里キャスター
「多くの人でにぎわう会場には、半導体関連産業のブースが展開されています。30を超える企業や団体がずらりと並んでいます」

熊本への進出に期待を寄せる台湾の半導体関連の企業も。
■台湾の半導体関連企業の社長
「台湾の企業が地元の企業と協力して、既存のサプライチェーン(供給網)がより進化するように頑張っていきたい」

10年ほど前に日本に進出した半導体装置を修理する会社の社長は。
■台湾の半導体関連企業の社長
「半導体の基板修理の台湾の実績をもって日本国内である程度道を広げていきたい」

半導体産業に熱視線を送っていたのは企業だけではありません。この日は2000人を超える高校生が会場を訪れていました。
■高校生
「半導体に興味があるので、これからの進路にいかせればと思っています」

■畑中香保里キャスター
「TSMC関連企業のJASMの企業説明会が行われていますが、多くの学生が詰めかけています。関心の高さがうかがえます」

TSMCの子会社で、工場を運営するJASMのブースでも熱心に説明を聞く高校生の姿が。企業側としては、将来の人材確保も今回の大きな目的です。
■ 高校生
「あまり興味がなかったものにも興味がわいてきた。地元に住んでいても知らないこともあるので、地元でも仕事してみたいなと思いました」

地元の企業も、先を見据えたPRに余念がありません。
■ 株式会社アラオ 荒尾侑典さん
「まだまだ仕事として製造業に仕事が降りてきているわけはないが、今後を考えると間違いなく盛り上がっていくと感じる。人手がいるので展示をさせていただいて、 学生の注目を集めたいと思っている」

■熊本県商工政策課 楠本義博課長補佐
「熊本に企業産業があるというのを知って頂いて、今後はこういった企業に就職だったり、こういうところを目指して進学していこうというきっかけになれば」

半導体で輝く未来を。注目のイベントは29日まで開かれています。