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「TSMC需要を取り込め」自治体の動きも活発化 山鹿市が工業団地の整備を発表

2024年2月21日 19:18
「TSMC需要を取り込め」自治体の動きも活発化 山鹿市が工業団地の整備を発表
TSMCの工場建設に伴い、国内外から県内への企業進出が相次いでいます。そのTSMC需要を取り込むため、自治体も動き出しています。

20日の山鹿市。
■山鹿市 早田順一市長
「最も事業優位性の高い場所を工業団地予定地として決定した」

新たに工業団地を整備すると発表した山鹿市の早田市長。場所は山鹿市カルチャースポーツセンター」の東側で、広さは約10ヘクタールです。

山鹿市がアピールするのは交通アクセスの良さ。TSMCの工場までは国道で約45分。九州自動車道の菊水インターチェンジや植木インターチェンジまで15分程度という地の利を生かし、企業誘致を進めたいと意気込みます。

山鹿市が用地取得や造成を行う工業団地の整備事業は約30年ぶり。企業進出の受け皿となるだけでなく、雇用の確保や働く人の流入で人口減少を食い止めたい狙いもあります。
■山鹿市 早田順一市長
「人口減少社会にあっても持続可能な社会を構築する。選ばれる山鹿を目指す」

山鹿市は来年度中に用地買収などを進め、2028年度の完成を目指します。

【スタジオ】
TSMCの第2工場進出の発表も追い風となり、今後は材料供給や半導体装置のメンテナンスなどを担うサプライチェーンだけでなく、工場が必要な製造関係の企業進出の活発化が期待されます。

そこで課題となるのが、こうした工場を建てるための土地の確保です。まさに熊本県の喫緊の課題となっています。

県内8つの工業団地は168区画約400ヘクタールありますが、TSMCの進出以降、残る区画も埋まり、現在は1区画約5.7ヘクタールしか空きがない状況です。そのため県は、菊池市や合志市、八代地域に新たな工業団地を整備する方針で、菊池市と合志市は2026年度の分譲、八代地域もなるべく早く整備をしたい考えです。